日本の実験モジュール「きぼう」もバッチリ見られる

国際宇宙ステーションを再現、無料で楽しめる! JAXA監修のシミュレーターがスゴかった

2024年11月08日 19時50分更新

文● Zenon/ASCII

これが国際宇宙ステーションの内部!遠い世界がグッと身近に

 スペースデータは11月7日、国際宇宙ステーション(ISS)をデジタル上に再現した「バーチャル国際宇宙ステーション」を、全世界に無償で公開したと発表。PC(Steam)にて「ISS Simulator」として配信中だ(無料)。

・Steamストア
https://store.steampowered.com/app/3239970/ISS_Simulator/

 「ISS Simulator」は、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の協力による実データを基にして制作されたもの。ISSの3D空間や実際の船内の環境をデジタル上に再現している。

 実際にプレイすると、球状のアバターで船内を自由に探索できた。ISSの中は完全な無重力ではなく、微小重力や気流が発生するため動くのにコツがいる。

見た目が可愛いアバター。慣れないうちは自由に動けないかも

 マウス&キーボードでも操作できるが、Xboxコントローラーにも対応している。日本語の解説などはとくに無かった。

操作説明

オプションの「Wind Direction」をONにすると、気流の向きがわかるように。Aボタンのブーストを使っても快適に移動可能だ

 また、本作はこれまで限られた人や専門家のみがアクセス可能であった宇宙空間を世界中の人々に開放し、あらゆる産業の宇宙事業への参入を促進することを目的として公開された。

 ゆえに、作品の主な目的は「鑑賞」であり、とくにミッションなどのゲーム性は用意されていないので、留意してほしい。

物が浮かばないよう、テープで調味料を固定している様子。こういう細かい発見が楽しい!

To CUPってなんだろう、と調べたら、流体物理学関連の略語っぽい

おぉ、窓から地球が見える!地球は青かった

 ISS内では日本の実験モジュール「きぼう」も見学可能。ここには「静電浮遊炉」なるものがあり、最先端の実験が行われているという。

「きぼう」の内部。ほかのエリアと比べてすっきり整頓されている印象だった

 内部の見学だけでなく、宇宙服を着て外に出ることもできた。コントローラーなら「ビューボタン」、キーボードなら「Tab」で中と外を切り替えられる。

命綱もなしに放り出されるのは恐怖でしかないが、ゲームならリスクはゼロ。思う存分ISSの外観を眺めよう

「きぼう」の外観。先ほどの画像と2つの窓が一致するのが、おわかりになるだろうか

 ISSは、約108.5m×72.8mとほぼサッカー場ほどの大きさとなり、質量は約420トンになるという。さすがに内部をすべて回れるわけではなさそうだが、興味があればダウンロードしてみてはいかがだろうか。

ISSの全体像。太陽と月も観察できる

【ゲーム情報】

タイトル:ISS Simulator
ジャンル:シミュレーション
配信:スペースデータ
プラットフォーム:PC(Steam)
配信日:配信中(2024年11月7日)
価格:無料

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