上田電鉄は11月5日、同社別所線でQR乗車券を含む新改札システムを導入すると発表した。11月11日より順次展開する。
QRコードの活用で乗り越し運賃も自動計算
新しい改札システムは現行の改札システムと同様、駅の券売機で切符を購入するパターンと、車内で整理券を受け取り、下車時に運賃を現金精算するパターンの双方に対応。現行システムとの違いは、バーコード類を活用してユーザーの利便性向上を図っていることだ。
切符については券面にQRコードを印刷。乗車時と降車時にリーダーでスキャンすることで、乗り越しの有無や、乗り越した際の不足額の表示を自動化した。乗車時にスキャンしていない切符は降車時にエラーが出るため、不正乗車の抑止も期待できる。
整理券でも券面にバーコードを印刷した物を導入。降車時に運賃箱へ整理券を入れると券面のバーコードを読み取り、自動で運賃を表示してくれる。さらに現行システムにはなかった釣り銭機能にも対応。運賃ぴったりの金額になるよう、事前に両替しておく必要もない。
釣り銭に対応した新型運賃箱は、別所線の車内のほか、上田駅にも2台設置される予定だ。
なお、新システム導入後も「TicketQRアプリ」「TicketQR回数券」や、券面にQRコードが印刷されていないフリー切符等の利用方法は変わらない。