たまに役立つセキュリティ豆知識 第44回
Personally Identifiable Informationの略
企業・団体は取得したが最後、厳重保護せねばならぬ「PII」とは?
2024年11月06日 07時30分更新
取得した場合は厳重保護の必要あり!
Q:「PII」ってなに?
A:「Personally Identifiable Information」の略で、「個人識別用情報」を指す。
おすすめの関連記事
大学生に「AIを使わないと完成しないレポート」を課してみる
これは特定の個人を識別できる情報であり、日本語的にはいわゆる「個人情報」とほぼ同じ意味。
PIIに含まれる情報は「氏名(名字および名前)」「生年月日」「住所」「電話番号」「メールアドレス」「社会保険番号(日本ではマイナンバー)」「クレジットカード番号」「パスポート情報」「運転免許証番号」「生体情報(指紋、顔情報など)」などが該当する。
企業・団体はこれらのデータを収集することが可能ではあるものの、もし侵害されたり、漏洩したりした場合は、対象のユーザーは被害を受ける可能性があるため、可能な限り取得する情報を少なくするとともに、取得した情報を厳重に保護する必要がある。
そのため、企業や組織はPIIを収集する際にユーザー本人の同意を得ることや、利用目的を明確にすること、データの暗号化など保護措置を示すことが義務付けられるケースが多い。
この連載の記事
-
第43回
デジタル
「3Dセキュア2.0」は怪しいときだけ認証求める新システム -
第42回
デジタル
あなたの会社は対応済? 成りすまし迷惑メールを削減する「DMARCポリシー」 -
第41回
デジタル
あなたのスマホデータも裁判の証拠に!? 「デジタルフォレンジックス」ってなに? -
第40回
デジタル
個人情報を扱う企業が続々契約する「サイバー保険」ってなに? -
第39回
デジタル
「サンドボックス」が実験場ってどういうこと? -
第38回
デジタル
サイバー攻撃を引き寄せる「ハニーポット」は何のためにある? -
第37回
デジタル
「連絡先が消えた」と友だちからメッセージ。それは「LINEの乗っ取り」のサインだ! -
第36回
デジタル
AIに有名人の声を模倣させて金銭を騙し取る「AI音声詐欺」が怖い -
第35回
デジタル
「Google ダークウェブレポート」であなたの個人情報漏えいを確認 -
第34回
デジタル
打ち間違いから最悪の詐欺に誘導する「タイポスクワッティング」を3分解説! - この連載の一覧へ