加熱式たばこ「IQOS」が10周年、責任者にインタビュー
フィリップ モリスが、加熱式たばこIQOSの10周年に際して展開したプロジェクト「IQOS Together X」のフィナーレとして、東京都江東区豊洲でリアルイベント「IQOS Together X Sensorium Tokyo」を開催した。
ASCIIでは、イベントにあわせて来日したフィリップ モリス インターナショナル(PMI)のスモークフリープロダクツカテゴリープレジデント 兼 チーフ・コンシューマー・オフィサーのステファノ・ヴォルペッティ氏(下記、略敬称)にインタビュー取材を実施。自身は喫煙の習慣がないと話す彼は、IQOSと日本のたばこ市場をどう見ているか。
──本日はよろしくお願いします。まずは(加熱式たばこにとって)日本の市場と他国の市場に、どのような違いがあるかをお聞かせください。
ステファノ・ヴォルペッティ「日本は、2014年にIQOSが初めて参入した市場です。これが第一に大きな違いです。日本の消費者に目を向けてみれば、技術革新、テクノロジー、そして好奇心が独特なバランスで組み合わさっているのも特徴的です。(参入から)10年が経った今も、日本は依然として一番の市場です。
数字の面でも、(日本の消費傾向は)非常に印象的です。日本には850万人のIQOSユーザーがいますが、そのうち72%は、完全に紙巻のたばこをやめています。非常に大きな成果です。さらにたばこ製品全体で見れば、煙の出ない製品は市場の40%以上を占めています。東京を含む一部の都市では、この数字はすでに50%を超えています。これほど多くの成人喫煙者が、紙巻のたばこから加熱式たばこに移行したというのは、驚異的なことでしょう。
さらに掘り下げると、日本は私たちの『紙巻のたばこをなくす』という使命においても重要な役割を果たしています。独自の調査では、2015年の(紙巻たばこの)喫煙率は20%でしたが、2022年には10%にまで減少しているのです。消費者、社会、そして公衆衛生の点から見ても、これは非常にポジティブな動きですし、日本はその最前線に立っていると言えます」