このページの本文へ

荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第890回

プロ向け動画カメラ、パナソニック「LUMIX DC-GH7」の4K動画から一番カワイイ瞬間を切り出した!

2024年10月16日 12時00分更新

文● 荻窪 圭/猫写真家 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

4K動画から切り出した1枚。いちばん変な顔で爪の手入れをしてる瞬間を狙ってみた。2024年9月 パナソニック LUMIX DC-GH7

 パナソニックのGシリーズはマイクロフォーサーズのミラーレス一眼なのだけど、中でも「GH」はプロ向けの動画撮影カメラとして人気だ。初代GHの「DMC-GH1」は、「デジタル一眼でHD動画を撮れる!」というだけですごかったのだけど、ずいぶん進化したものである。

 プロ向けなのでちょいとゴツいし、長時間撮影できるよう冷却ファンがついているしで、誰もが手にするものってわけじゃないのだけど、最新の「DC-GH7」が登場したので、ちょっと使ってみたのである。

ちょっとゴツいけど、素人にはよくわからないくらい動画機能が充実したハイエンド機「DC-GH7」である。

 この連載で取り上げるのだから、当然、スチルカメラとしても優れているし、猫瞳AFも完備してるし、連写にも強いのだ。

 そして、冒頭写真はGH7で撮った4K動画から切り出したもの。もちろん、動画中も猫を追いかけてくれる。子猫が毛繕いしてるところを動画で撮って、いちばんかわいい……というか特徴的な瞬間を切り出したものだ。

 続いて、子猫がおもちゃで遊んでる動画から切り出した2枚。動き回る猫を撮った動画からそのまま切り出すと被写体ブレしまくってるので、止まってる瞬間のものを慎重に探すべし。

カメラを床すれすれに構えて、おもちゃで遊ぶ子猫を動画で録り、切り出したもの。舐めて確かめてから、ちょいちょいとつつくのがかわいい。2024年9月 パナソニック LUMIX DC-GH7

 そういえば、シャッタースピードを上げて4K動画を撮影し、そこからいちばんいい瞬間を切り出す「4Kフォト」って機能が昔ありましたな。パナソニックだけど。今でも搭載してるモデルあるけど。あれは撮ったあとで選ぶのがちょっと面倒だったけど、スマホに載せたら受けそうな気がする。

 そして、かわいいのも1枚。子猫である。キジシロの子猫にピンクってずるいよね。

子猫とピンクの合わせ技はずるい。これも、4K動画から切り出した1枚。さすがのハイエンド機だけだって動画から切り出してもきれい。2024年9月 パナソニック LUMIX DC-GH7

 さて、ここからは素直にGH7で撮った写真。

 ふわっとした写真から一変してキリッとした写真ということで、レンズは「LEICA DG VARIO-ELMARIT 35-100mm / F2.8 / POWER O.I.S.」。これ、猫を撮るのにすごくいいのだ。程良く望遠で、写りがすごくシャキッとしてる。

この「35-100mm F2.8」の望遠レンズは、細くて扱いやすくて写りもシャープなので、猫撮りにおすすめ。

窓からのほのかな光でキリッとしたキジシロ。2024年9月 パナソニック LUMIX DC-GH7

 もうひとつ、「さすが猫!」って写真を。

 壁に猫おもちゃコーナーがあって、お客さんはそれで猫と自由に遊べるのだけど、誰も遊んでくれないときってありますわな。でも遊びたい猫は……なんと火災報知器上の狭いところに器用に飛び乗って、なんとか遊んでもらおうと手を伸ばしておもちゃを取ろうとするのだ。

 届かなくてあきらめちゃったのだけど、その前にもちろん撮る。

このめっちゃ狭いところに器用に乗って、前足を伸ばしたのだけど、これはちょっと無理だよね。にしても、よくここに乗れたなあ。2024年9月 パナソニック LUMIX DC-GH7

 あ、もちろん、このあとちょっと遊んであげました。以上は、いつもの「保護猫シェルター QUEUE」で撮らせてもらったもの。

 最後は、人懐こい、とあるお寺の猫を。いつもふらりと出てきては、指を差し出すと、頬をこすりつけてくれるのであった。

左手で猫をつんつんしながら右手で撮るという、アクロバティックな撮影なのだった。2024年9月 パナソニック LUMIX DC-GH7

 この写真、開いたモニタを見て、何とか構図だけ合わせて、あとはカメラさんよろしく、とシャッターを切ったもの。ちゃんと猫の目にピントが合っていてありがたやである。

 カメラにはブレにくく構図が安定する「正しい」構え方ってあるし、そう構えたときにいちばん使いやすいようにデザインされているのだけど、正しさだけでは猫は撮れないのである。

■Amazon.co.jpで購入
 

筆者紹介─荻窪 圭

 
著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系フリーライター兼猫カメラマン。今はカメラやスマホ関連が中心で毎月何かしらのデジカメをレビューするかたわら、趣味が高じて自転車の記事や古地図を使った街歩きのガイド、歴史散歩本の執筆も手がける。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『古地図と地形図で楽しむ東京の神社』(光文社 知恵の森文庫)、『東京「多叉路」散歩』(淡交社)、『古地図と地形図で発見! 鎌倉街道伝承を歩く』(山川出版社)など多数。Instagramのアカウントは ogikubokeiで、主にiPhoneで撮った猫写真を上げている。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン