世界No.1パティシエの安食雄二シェフが監修:
スイーツなのかい! パンなのかい! ファミマの「スイーツパン」おすすめは「塩キャラメル生フランスパン」です
2024年10月11日 12時00分更新

世界No.1シェフ監修
スイーツとパンの融合
スイーツなのかい! パンなのかい! どっちなんだい! スイーーーーーツパン!!
はい、ファミリーマートは「ファミマルBakery」から「感動! スイーツパン」シリーズを10月8日から全国のファミリーマート店舗で発売しています(沖縄県のぞく)。
「パンより贅沢。スイーツより満足。」だそうです
発売に合わせて発表会に行ってきました。“スイーツパン”と言われましても、スイーツなのかパンなのか……。気になりますよね。
スイーツ+パン=贅沢感◎、満足感◎とのこと
発売されたのは3種類。「ティラミスメロンパン ヘーゼルナッツコーヒークリーム」「塩キャラメル生フランスパン」「焼きチョコクロワッサン クイニーアマン仕立て」です。いずれも価格は185円。
このシリーズ、1996年にベルギーで開催された「グランプリインターナショナル・マンダリンナポレオンコンクール(世界大会)」で日本人で初優勝を果たした、世界No.1パティシエの安食雄二シェフが監修しているのがポイントです。
安食雄二シェフはクリームを立てるパフォーマンスなどを披露
ものすごく前向きに撮影に応じている姿が印象的でした
ご本人も試食会に登場し、「パティシエの技術がたっぷり練り込まれていて、自信を持っておすすめできる。(発売は)いよいよという感じで、すごく楽しみ」と意気込みを話してくれました。
コーヒーの味わいが感じられる
ティラミスメロンパン
見た目は「茶色いメロンパン」という感じ
ティラミスメロンパン ヘーゼルナッツコーヒークリームは、コーヒー生地に、ヘーゼルナッツ入りのココア風味のビスケット生地を合わせたメロンパン。
カスタードと組み合わせたコクのあるマスカルポーネ風味のホイップにヘーゼルナッツコーヒークリームをあわせ、生地と一緒に食べるとティラミスのような味わいを感じられるとうたいます。
ホイップとコーヒークリームの組み合わせがうれしい
ティラミスにはヘーゼルナッツが合うことを助言したのは安食シェフ。ちょっとトーストして食べることもオススメだそうです。
ティラミスというよりは、コーヒー生地の味わいが感じられるメロンパンという感じですかね。ヘーゼルナッツコーヒークリームの香ばしさも相まって、「まとまりのある仕上がり」という感じ。
ホイップの塩味がアイデア
塩キャラメル生フランスパン
ホイップとキャラメルソースが挟まれているパン
塩キャラメル生フランスパンは、しっとり、もっちり食感が特長のファミリーマートで人気の生フランスパンの生地を使用。練乳を炊き上げて作ったビターなキャラメルソースと、塩をきかせたミルクホイップをサンド。
塩味のホイップとキャラメルソースを別にすることで口の中で塩キャラメルの味わいが完成します。
このホイップがとてもよくできている
キャラメルソースに塩……ではなく、ホイップに塩味を追加したのは安食シェフならではのアイディア。「うちの店ではクリームに塩を利かせることが多い」とのことでした。
シンプルな作りではありますが、筆者のイチオシはこれです。とにかくミルクホイップ側に塩をきかせたことで、キャラメルソースは甘さと香りを削がずにすみますし、ホイップの味わいも損なわれていない。
この中ではもっとも地味に見えるかもしれませんが、「ん、確かにこれは違うな」と思わせてくれるクオリティーがありました。
かなり濃い甘さの
焼きチョコクロワッサン
こちら側だと包装の都合上でちょっとわかりにくいかも
焼きチョコクロワッサン クイニーアマン仕立ては、その名の通り、チョコ味のクロワッサン生地を使用。表面にはチョコクリームと塩味のきいたアメフィリングをあわせてクイニーアマン仕立てにして、生クリーム入りのチョコクリームを包んで焼き上げています。
「クロワッサン」というよりは「クイニーアマン」の要素が強い気がする
隠し味にロレーヌ岩塩を使用しています。安食シェフは、「和食で鮎の塩焼きを作るならば日本の塩を使うように、フランス菓子ならばロレーヌ岩塩を使うのは必然」と根拠を語っていました。
これ、かなり濃い甘さなんですよね。アメのフィリングでパリパリした食感がありますが、純粋に「スイーツ度」が高いのはこれかもしれません。
三者三様のスイーツパンですが、とはいえ、「スイーツでもあり、パンでもあり……」というよりは、既存の“コンビニで売られている甘いパン”の範疇にとどまっているような気もします。
「まるでスイーツみたい!」と思うような感動はないかもしれません。ただ、シェフが監修しているだけあって、クオリティーは光るものがあります。
とくに、塩キャラメル生フランスパンはよくできていました。「ホイップに塩味を入れて、キャラメルは甘いまま」にすることで、キャラメル自体の豊かな甘味を薄れさせずに塩気を加えさせるのはナイスアイデア。これは食べてほしいです。
※価格は税込表記です。
モーダル小嶋

1986年生まれ。「アスキーグルメ」担当だが、それ以外も担当することがそれなりにある。編集部では若手ともベテランともいえない微妙な位置。よろしくお願いします。

この連載の記事
-
第41回
グルメ
アイドルから芸人までファン多数! 大人気で品薄の松屋「うまトマハンバーグ」は本当においしいの? -
第40回
グルメ
【これアリです】松屋「チキンケバブ丼」は辛いからこそ完成度が高い! -
第39回
グルメ
松屋が1000円超えの「神戸牛の牛めし」を作った! 松屋銀座とのコラボ商品が期間限定販売 -
第38回
グルメ
大阪で大人気の「天ぷら定食 まきの」新宿に登場! 揚げたての天ぷらが定食でも飲みでも楽しめていい感じ〜! -
第37回
グルメ
松屋のセネガル料理「マフェ」は“ごろごろ煮込みトマトチキンカレー”感覚で食べられます -
第36回
グルメ
松屋の「水煮牛肉」が辛すぎる チェーン店でこんなに香辛料を効かせてどうする -
第35回
グルメ
セブン-イレブンの「シュクメルリ」ごはんが進むおいしさ、スパイス感のあるアレンジに納得 -
第34回
グルメ
松屋の「リトアニア風ハンバーグ」、駐日リトアニア大使の感想は「味が濃い」だった それでも認められた理由 -
第32回
グルメ
丸亀製麺「旨辛 肉盛りまぜ玉うどん」は“これぐらいのガッツリ感がちょうどいい”と思わせてくれるバランス -
第31回
グルメ
すき家のカレーが「まるで別人……」みたいに変わりました まろやかな “おうちカレー”から“激辛カレー”に変身できるのがすごい - この連載の一覧へ

