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モーダル小嶋の「これを食べたくなったので」 第33回

世界No.1パティシエの安食雄二シェフが監修:

スイーツなのかい! パンなのかい! ファミマの「スイーツパン」おすすめは「塩キャラメル生フランスパン」です

2024年10月11日 12時00分更新

文● モーダル小嶋(アスキーグルメ) 編集●ASCII

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感動! スイーツパン

世界No.1シェフ監修
スイーツとパンの融合

 スイーツなのかい! パンなのかい! どっちなんだい! スイーーーーーツパン!!

 はい、ファミリーマートは「ファミマルBakery」から「感動! スイーツパン」シリーズを10月8日から全国のファミリーマート店舗で発売しています(沖縄県のぞく)。

感動! スイーツパン

「パンより贅沢。スイーツより満足。」だそうです

 発売に合わせて発表会に行ってきました。“スイーツパン”と言われましても、スイーツなのかパンなのか……。気になりますよね。

感動! スイーツパン

スイーツ+パン=贅沢感◎、満足感◎とのこと

 発売されたのは3種類。「ティラミスメロンパン ヘーゼルナッツコーヒークリーム」「塩キャラメル生フランスパン」「焼きチョコクロワッサンクイニーアマン仕立て」です。いずれも価格は185円。

 このシリーズ、1996年にベルギーで開催された「グランプリインターナショナル・マンダリンナポレオンコンクール(世界大会)」で日本人で初優勝を果たした、世界No.1パティシエの安食雄二シェフが監修しているのがポイントです。

感動! スイーツパン

安食雄二シェフはクリームを立てるパフォーマンスなどを披露

感動! スイーツパン

ものすごく前向きに撮影に応じている姿が印象的でした

 ご本人も試食会に登場し、「パティシエの技術がたっぷり練り込まれていて、自信を持っておすすめできる。(発売は)いよいよという感じで、すごく楽しみ」と意気込みを話してくれました。

コーヒーの味わいが感じられる
ティラミスメロンパン

ティラミスメロンパン ヘーゼルナッツコーヒークリーム

見た目は「茶色いメロンパン」という感じ

 ティラミスメロンパン ヘーゼルナッツコーヒークリームは、コーヒー生地に、ヘーゼルナッツ入りのココア風味のビスケット生地を合わせたメロンパン。

 カスタードと組み合わせたコクのあるマスカルポーネ風味のホイップにヘーゼルナッツコーヒークリームをあわせ、生地と一緒に食べるとティラミスのような味わいを感じられるとうたいます。

ティラミスメロンパン ヘーゼルナッツコーヒークリーム

ホイップとコーヒークリームの組み合わせがうれしい

 ティラミスにはヘーゼルナッツが合うことを助言したのは安食シェフ。ちょっとトーストして食べることもオススメだそうです。

 ティラミスというよりは、コーヒー生地の味わいが感じられるメロンパンという感じですかね。ヘーゼルナッツコーヒークリームの香ばしさも相まって、「まとまりのある仕上がり」という感じ。

ホイップの塩味がアイデア
塩キャラメル生フランスパン

塩キャラメル生フランスパン

ホイップとキャラメルソースが挟まれているパン

 塩キャラメル生フランスパンは、しっとり、もっちり食感が特長のファミリーマートで人気の生フランスパンの生地を使用。練乳を炊き上げて作ったビターなキャラメルソースと、塩をきかせたミルクホイップをサンド。

 塩味のホイップとキャラメルソースを別にすることで口の中で塩キャラメルの味わいが完成します。

塩キャラメル生フランスパン

このホイップがとてもよくできている

 キャラメルソースに塩……ではなく、ホイップに塩味を追加したのは安食シェフならではのアイディア。「うちの店ではクリームに塩を利かせることが多い」とのことでした。

 シンプルな作りではありますが、筆者のイチオシはこれです。とにかくミルクホイップ側に塩をきかせたことで、キャラメルソースは甘さと香りを削がずにすみますし、ホイップの味わいも損なわれていない。

 この中ではもっとも地味に見えるかもしれませんが、「ん、確かにこれは違うな」と思わせてくれるクオリティーがありました。

かなり濃い甘さの
焼きチョコクロワッサン

焼きチョコクロワッサン クイニーアマン仕立て

こちら側だと包装の都合上でちょっとわかりにくいかも

 焼きチョコクロワッサン クイニーアマン仕立ては、その名の通り、チョコ味のクロワッサン生地を使用。表面にはチョコクリームと塩味のきいたアメフィリングをあわせてクイニーアマン仕立てにして、生クリーム入りのチョコクリームを包んで焼き上げています。

焼きチョコクロワッサン クイニーアマン仕立て

「クロワッサン」というよりは「クイニーアマン」の要素が強い気がする

 隠し味にロレーヌ岩塩を使用しています。安食シェフは、「和食で鮎の塩焼きを作るならば日本の塩を使うように、フランス菓子ならばロレーヌ岩塩を使うのは必然」と根拠を語っていました。

 これ、かなり濃い甘さなんですよね。アメのフィリングでパリパリした食感がありますが、純粋に「スイーツ度」が高いのはこれかもしれません。


 

 三者三様のスイーツパンですが、とはいえ、「スイーツでもあり、パンでもあり……」というよりは、既存の“コンビニで売られている甘いパン”の範疇にとどまっているような気もします。

 「まるでスイーツみたい!」と思うような感動はないかもしれません。ただ、シェフが監修しているだけあって、クオリティーは光るものがあります。

 とくに、塩キャラメル生フランスパンはよくできていました。「ホイップに塩味を入れて、キャラメルは甘いまま」にすることで、キャラメル自体の豊かな甘味を薄れさせずに塩気を加えさせるのはナイスアイデア。これは食べてほしいです。

※価格は税込表記です。

モーダル小嶋

モーダル小嶋

1986年生まれ。「アスキーグルメ」担当だが、それ以外も担当することがそれなりにある。編集部では若手ともベテランともいえない微妙な位置。よろしくお願いします。

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