たまに役立つセキュリティ豆知識 第41回
デジタル化されている証拠を収集・保全・解析せよ
あなたのスマホデータも裁判の証拠に!? 「デジタルフォレンジックス」ってなに?
2024年10月06日 19時00分更新
デジタル時代の証拠はどうやって扱えば良い?
Q:「デジタルフォレンジックス」ってなに?
A:コンピューターやスマートフォン、ネットワーク機器などのデジタルデバイスに保存されている電子情報を収集、解析して事象を解明する技術。
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フォレンジックとは「法定の」「法医学の」といった意味があり、捜査や係争において法的証拠となるデジタルデータを収集し、証明可能なものとするプロセスを示している。
サイバー攻撃やそれに伴う情報漏洩といったサイバー関連の事故や事件での証拠保全のほか、従業員が顧客情報や技術情報といったデジタル機密情報を不正に持ち出した場合の調査としても利用される。
また、職場環境におけるパワハラやセクハラ、超過労働などハラスメントについての調査やその証拠収集に利用されることも。
ひと口に「デジタル」といってもさまざまな機器やプラットフォーム、データ形式などがある昨今では、効率的な情報収集と分析は難しいこともある。さらにプライバシーの観点からも一方的なデジタルデータ収集が問題視されることもあり、違法な情報収集は法的に認められないことも。
しかし、デジタルフォレンジックスが適切に実施されることで法的に有効な証拠となり、さまざまな紛争や問題の解決になることが大きく期待されている。
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