国内個人預貯金の約1割を占める金融機関
フィッシング対策協議会は、農業協同組合(JAバンク)を騙るフィッシング詐欺の報告を受けたと発表しました。これは、“セキュリティ手続きが終わっていないので出金を一時停止した。以下のURLより解除手続きせよ”という主旨のメールを送りつけ、JAバンクを装った偽Webサイトに誘導し、インターネットバンキングのアカウント情報を入力させてそのまま窃取する手口です。
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JAバンクは農業協同組合、いわゆる農協が運営する金融機関です。貯金残高は約109兆円で、国内個人預貯金のおよそ9.7%をJAバンクが占めています(令和5年3月末時点)。国内メガバンク最大手の三菱UFJ銀行でさえ9.2%ですから、悪意ある人たちが狙いを定めたのもうなづけるというものです。
なお、すでに「JAバンクでは、メールでお客さまの個人情報や重要な情報をお聞きすることはありません」と注意喚起を発表しています。
アカウントなど個人情報の入力ができるページに誘導された時点で、そのメールやSMSはニセモノだと判断できますので、そうした類のメールはすべて削除して構いません。自分で検索した公式サイトからログインしたうえで、問い合わせてみるのも良いでしょう。
現在判明しているフィッシングメールの件名などは下記の通りです。
メールの件名
【農業協同組合】振込(出金)、ATMのご利用(出金)利用停止のお知らせ
[JAネットバンク]利用停止のお知らせ (2024/09/03 追記)
サイトのURL
https://xa●●●●.com/
https://soji●●●●.com/
https://yu●●●●.com/
https://bahao●●●●.com/
※上記以外の件名、ドメイン、URLも使われている可能性があります。
※URLにパスやパラメータが付いていることがあります。
※「●●●●」部分は伏字化しており、実際のURLとは異なります。
フィッシング詐欺のメールやSMSがあなたのもとに届いた際は、フィッシング対策協議会に報告することをおすすめします。