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世界で100万台売れた小会議室向けビデオバーの新モデル、音声・映像ともに大幅グレードアップ

「聞きとりづらい」「表情が見えない」ハイブリッド会議のストレスを最新機材が解消! ロジクール「MeetUp 2」体験レポ

2024年10月21日 11時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp 写真● 平原克彦

提供: ロジクール

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課題2:会議室に設置された「機材の使いこなし」が難しい

 ハイブリッド会議の課題、2つめは「会議室に設置された機材の使い方が分からない」というものだ。会議室はあらゆる社員が利用する場所なので、誰でも簡単に使いこなせるものでなければ“宝の持ち腐れ”になってしまう。

 「使い方が分からない、つなぎ方がわからないというのはとても基本的なお悩みですが、現場ではこれがトラブルの原因になったり、管理者の方の負担を増やしたりするケースが多いですね」(馬場氏)

 MeetUp 2は、前モデルと同じようにシンプルに使いこなせる。MeetUp 2本体と参加者のノートPCをUSBケーブル、HDMIケーブルで接続し、ビデオ会議ツールのカメラとマイクを「MeetUp 2」に設定するだけだ。MeetUp 2の音声・映像は自動的に調整されるので、あとは何も操作をする必要がなく、そのまますぐにハイブリッド会議が始められる。

 デモでは実際にセットアップの様子も見せてもらったが、まさに“ケーブルを挿すだけ”なので、準備時間は1分もあれば十分だ。なお、MeetUp 2は「Microsoft Teams」「Zoom Meetings」「Google Meet」の認定を受けており、その点でも安心して使える。

持ち込んだPCにUSBケーブル、HDMIケーブルを接続するだけで、ハイブリッド会議の準備は完了だ

 これだけでも十分にシンプルなのだが、MeetUp 2ではさらに接続をシンプルなものにするオプションが加わった。別売りの「アクティブUSBケーブル」を使えば、MeetUp 2と接続するケーブルを1本だけにできるのだ。

 「このケーブルを使う場合でも、ノートPCに別途ドライバをインストールする必要はありません。そうした点でも接続トラブルが防げますね」(馬場氏)

「アクティブUSBケーブル」を使えば、PCとのケーブル接続が1本で済む(ケーブルの長さは5メートル)

HDMIコネクタを内蔵していないノートPCでも、外付けHDMIアダプタなしで接続できて便利だ

 なお、MeetUp 2には「マルチマウント」が付属しており、ディスプレイ上部、テーブル、壁面と柔軟に設置場所を選べる。さらに、別売りオプションのTVマウントを使えば、ディスプレイ下部に設置することも可能だ。なお、このTVマウントは前モデルのMeetUpと同じものなので、MeetUpからMeetUp 2へアップグレードする場合はそのまま使える。

付属のマルチマウントでディスプレイ上部に設置

課題3:多数の会議室・遠隔拠点に設置された「機材の管理」が大変

 ここまでは会議の参加者側における課題を見てきたが、ハイブリッド会議時代には設備管理者にも新たな課題が生まれる。「会議室機材の管理に手間がかかる」という課題だ。

 小さな会議室を含めて、どこでもハイブリッド会議が開催されるようになると、そのために設置する機材台数は増える。IT管理者や総務担当者はこうした機材の管理やメンテナンスを担うことになるが、いちいち会議室まで足を運んで稼働状態を確認したり、設定操作を行ったりするのは大変だ(遠隔地の拠点も担当している場合は、さらに大がかりな作業になる)。

 そこでMeetUp 2では、無料のクラウド管理ポータル「ロジクールSync」に対応している※注Webブラウザでアクセスすれば、管理者がどこにいても、多数の会議室や遠隔拠点に設置したMeetUp 2をまとめて監視・管理できるのだ。

※注:ロジクールSyncは、「Rally Bar」ファミリーや法人向けWebカメラ・ヘッドセットなどを含む、ロジクールの他製品にも対応しており、それらとMeetUp 2をまとめて管理することもできる(前モデルのMeetUpは、単体ではSyncでの管理非対応、Mini PC利用時のみ対応)。

MeetUp 2はクラウド管理ポータル「ロジクールSync」に対応

ブラウザからMeetUp 2の稼働状態の確認や設定変更、メンテナンス操作が行える

 ブラウザでSyncポータルを開けば、多数のMeetUp 2デバイスの稼働状態が一覧できる。警告やエラーが発生しているデバイスがあれば、そこをドリルダウンして詳細な状態をチェック可能だ。本体の設定変更もリモートからできる。

 日常的に発生するメンテナンス作業としては「ファームウェアの更新作業」や「本体のリブート(再起動)」があるが、これらもリモートから操作できる。わざわざ会議室まで出向く回数を減らしつつ、いつでも快適なハイブリッド会議ができる環境を社内に提供できるわけだ。

 「会議室のユーザーから『ちょっとおかしいんだけど』と連絡が入った場合、現場に行かなくても、リモートからMeetUp 2に接続して手元のPCで映像・音声の設定を調整する作業ができます。導入台数がそれほど多くない場合でも、これは便利に使えると思います」(馬場氏)

 なお、Syncの有料オプションを契約すると、電子メールアラート機能、会議室の使用状況の把握機能などもこのポータルで使えるようになる。管理する台数や会議室数が多い場合には、こうした機能も便利に使えるだろう。

* * *

 ここまで見てきたとおり、今回のMeetUp 2では、前モデルのシンプルさ、使いやすさを引き継ぎつつ、上位クラスのRally Barファミリーなどが搭載している高度なソフトウェア機能も取り入れている。厚川氏は「MeetUp 2は、現在の働く環境、ニーズに合った製品にアップグレードされていると思います」とまとめた。

 「ロジクールが行ったハイブリッドワークに関する調査では、リモートワーク経験者の82%が『リモートワークを続けたい』と回答しました。ただし、リモートワークの最大の課題は『対面と比較してコミュニケーションがうまくとれない』であることも分かっています。MeetUp 2によって、オフィスワークの方もリモートワークの方も“同じ会議室にいるかのような体験”でコミュニケーション課題を解消し、会社としてフレキシブルな働き方を推進することができると考えています」(厚川氏)

 なお、ロジクール MeetUp 2は、ロジクール製品の豊富な販売実績を持つアスクルで購入できる。“ハイブリッド会議時代”の生産性を向上させる新たなオフィス機材として、ぜひ導入を検討いただきたい製品だ。

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