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共創で愛知の製造業を拡大 日本最大スタートアップ支援、オープンイノベーション拠点「STATION Ai」オープン

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 説明会のあと内覧会が行なわれた。STATION Aiは延べ2万3000平方メートル、7階建ての施設だ。10月31日のグランドオープン時にはスタートアップ約500社、パートナー企業は約200社となる見込みの会員だけが利用できる「会員専用ゾーン」と、誰でも利用できる「一般開放ゾーン」にわかれている。

 スロープ状になっている施設内はスパイラル構造になっていている。3階~6階の会員専用ゾーンはオフィスや会議室を用意。利用者のニーズに合わせ、コワーキング、固定席、個室が用意されるが、入居するスタートアップ企業が、気軽にパートナー企業に事業の相談ができる、そんな共創、交流を生む仕掛けがほどこされる。育行中の投資家のために、一時的に子どもを預けられる託児所も用意。1、2、7階は一般開放ゾーンとなり、飲食店やイベントスペース、さらにホテルまで完備。愛知県の所縁ある起業家の功績を紹介する「あいち創業館」も設置される。

 STATION Ai施設の建設と運営にはスタートアップも関わっている。異彩作家達のアート作品を取り扱い、いまや世界でも注目を集める、スタートアップ企業「ヘラルボニー」の作家の作品は施設内の至るところに設置されており、作品展示数は世界最大をほこる。また植物廃棄物から生まれた家具を製造販売する「Spacewasp」の家具も活用されている。

 清掃、警備などロボットを活用できるロボットフレンドリーな設計で、実証実験も可能で、カメラ、センサーなどからAI、IoT、データ活用、施設内の状況をモニタリングしてサイネージに表示される。この防犯カメラを活用したAI画像解析ソリューションも「OptFit」が提供。配筋と配管検査の検証は、「Liberaware」が提供するデジタルツインプラットフォーム「TRACNITY」で3Dモデル化してコストを抑制した。

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