共創で愛知の製造業を拡大 日本最大スタートアップ支援、オープンイノベーション拠点「STATION Ai」オープン
2024年10月1日、日本最大のスタートアップ支援、オープンイノベーション拠点「STATION Ai」が愛知県名古屋市の舞鶴にオープン、報道機関向けに内覧会が行なわれた。ソフトバンク子会社のSTATION Ai株式会社が運営する。10月31日のグランドオープン時でスタートアップが約500社、パートナー企業は約200社の会員数となる見込みだ。スタートアップ創出、育成のためさまざまな支援サービスが実施され、パートナー企業とのオープンイノベーションを促進、とくに愛知県の強い製造業に対して、B2Bスタートアップとの共創で製造業のさらなる産業拡大を目指す。
説明会に出席した愛知県知事の大村秀章氏は、約500社のスタートアップと、約200社のパートナー企業が相互に情報交換、情報共有をしてイノベーションを起こしていくこと、さらにソフトバンクのシリコンバレーのネットワーク、愛知県の実施しているアメリカテキサス州との共同プロジェクトなど、各事業を生かして盛り上げていきたいと語った。また愛知県の2022年製造品出荷額が52兆4000億円を超えて過去最高(経済産業省 2023 年経済構造実態調査二次集計結果)になったことに触れ、製造業の集積が集積を呼びこんでいるところ、国内外のスタートアップにもこの大きなマーケットを狙ってもらい、さらなる製造業の厚みが増すことに期待しているとした。
同じく説明会に出席したSTATION Ai株式会社 代表取締役社長 兼 CEO 佐橋宏隆氏も愛知県の強みとして、製造業をはじめとした大企業、中小も本社が多い地域で、いっしょにビジネスをしたいスタートアップも集まりやすい傾向があるとし、AIをはじめいろいろなスタートアップが国内外の地域から集積していく状況と説明。そのスタートアップにSTATION Aiでは成長の支援をし、ひとつ屋根の下で必要なものがそろう環境をつくっていきたいとした。
とくに本命のミッションをオープンイノベーションとして、この国を支えてきたモノづくりの製造業の集積の地で、既存の産業のアセットを生かして、スタートアップの成長をつくり、しいては協業で既存の産業をアップデートしていきたいとした。