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格安データ通信SIMを買って格安に使い倒す! 第265回

2回線以上で安くなる、1人で複数回線持ちに適した格安SIMはどれ?

2024年09月29日 12時00分更新

文● 正田拓也 編集● ASCII

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複数回線でドーンと安くなるY!mobileだが、元々の料金が……

 もっと安くなる格安SIMとなると、家族割引サービスで1100円引きとなるY!mobileがある。

 ただし、この割引が適用されるのは2回線目以降で、2回線持ちだと片方しか安くならない。そして、そもそもの話となるが、現在のY!mobile回線は元の料金がやや高めなため、1100円割引してもあまりオトクとは言いがたい。

複数回線契約

月額1100円引きは大きいが、家族割引を前提にしているのか、元の料金が若干高めの印象だ

 Y!mobileとしては、固定のインターネット回線がセットの「おうち割」(1100~1650円引き)をメインと見ているのか、家族割引サービスはあまりアピールしていない。そして、おうち割と家族割引は同時適用不可だ。

 そのため、LYPプレミアム(旧Yahoo!プレミアム)やYahoo!系サービスでのクーポンなど、Y!mobileのサービス内容にこだわりがなければ、料金面だけでは魅力はあまり大きくない。ソフトバンク回線を安く使いたいというのなら、オンラインプランの「LINEMO」も検討したい。

 Y!mobileと常に比較されるUQ mobileも「家族セット割」があるが、割引対象のプランは「トクトクプラン」「ミニミニプラン」のみで、割引額も月550円となっている。

複数回線で大容量利用なら3大キャリアが割安になることも

 使い放題系プランなら、料金的にも3大キャリアが割安になることがあるが、複数回線利用ならさらに割安になる。たとえば、ドコモ/au/ソフトバンクともに、広告などには家族割引適用時の最安料金を「4480円」と大きく書いている。

複数回線契約

3大キャリアは3社とも無制限のプランが「4480円」で横並び、割引条件も基本同じだ

 これは3社ともに対象の固定回線のセット、合計3回線以上の利用、自社クレジットカード払いという条件かつ、税抜の金額。単独だと7000円以上するプランだが、すべて満たせば使い放題系プランが税込4928円で使えることになる。

 格安SIMのメニューにない月50GBかそれ以上の通信量をすべての回線で使うつもりなら料金面でも選ぶ価値が出てくる。動画を外で見まくる家族ばかりならば、このプランも悪くない。ただし、1人の場合、使い放題系のプランを複数回線持つメリットを活かせるケースは少ないのではないだろうか。

 なお、MNOなら楽天モバイルもある。楽天モバイルは1回線あたり月額110円を割り引く「最強家族プログラム」がある。これは当初は1人(1つの楽天ID)で複数回線持ちでは割引は適用されなかったが、2024年7月9日以降は1人で複数回線でも利用できるようになっている。

複数回線契約

楽天モバイル「最強家族プログラム」は、7月以降に1人複数回線でも適用されるようになっている

公開当初、楽天モバイルは1人複数回線で「最強家族プログラム」は適用されないとしていましたが、正しくは上記の内容になります。お詫びして修正いたします。(9/30 12:15)

複数回線割引は自分に適したものを選びたい

 趣味や大家族、そして万が一の際の予備回線として複数のSIMを契約する人にはありがたい複数回線割引。割引額やシステムはさまざまで、月にどのくらいのデータ量が必要かなどによって、最適な回線は人によって異なる。

 一方で、もともと安い料金プランでは、それほど大きな割引が設定されないため、無理に同一事業者で複数回線割引を狙う必要もないと言える。特に、万が一の際の予備回線は異なる通信事業者で、無線のネットワークも別のほうがリスク分散になるからだ。ぜひ、最適な組み合わせを見つけてほしい。

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