このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

“大喜利のお題”を通じて社会課題を自分ゴトに、ゲストの渋谷凪咲さんは名回答を連発

なにそれ? 日立がサウナ×大喜利で「社会をととのえる」イベントに行ってみた

2024年09月27日 07時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

なぜサウナなのか、なぜ大喜利なのか、なぜ「ととのえる」なのか

 でも、それだけならばわざわざ“大喜利のお題”にする必要はありませんよね? そう若林さんに尋ねたところ、社会課題は日立一社だけで解決できるものではないため、より多くの人に一緒に考えてもらえるよう、お題というかたちをとったと説明しました。

 「日立はデジタルの力を使ってさまざまな社会課題の解決、社会イノベーション事業を推進しているわけですが、初めてそれを聞く方には“身近”に感じづらいとも思います。なので、お題として問いかけることで、身近な自分ゴトとして『そういう社会課題ってあるよね』と気づいてもらう、『日立はそんなことを考えているんだ、じゃあ僕もわたしも一緒に……』と課題解決の仲間に加わってもらう。そんなきっかけになればいいなと」(若林さん)

 サウナという場所を選んだのは、とくに次世代のリーダーになるような若い世代にアピールしたかったからだと言います。「一時期のブームを超えて、アンダー30の世代ではサウナがカルチャーとして定着しています」と、若林さん(サウナ好き)は力説します。

熱い思いのこもったステートメントです(サウナだけに)

 もうひとつ気になったのは、社会を「ととのえる」という言葉です。“モヤモヤしていた気持ち(課題)がスッキリする(解決する)”という、サウナの「ととのい」体験にかけているのは分かりますが、社会課題を解決するのであれば「社会を変える」とか、もっと強い言葉を使ってもよさそうです。……「ととのえる」って、ずいぶん控えめな言葉じゃありませんか?

 「そうですね、難しいところですが……。大きな社会課題の解決というのは、何かをやったから明日にはすぐ変わるというものではありませんし、ひとつ課題を解決してもまた新たな課題が出てきます。それでも一歩ずつ小さな前進を積み重ねていく、そんな姿勢が『社会をととのえる』でしょうか。そんな姿勢で積み重ねてきた結果が、日立の114年の歴史だとも思います」(若林さん)

 なるほど。「社会をととのえる」は、意外と奥が深い言葉なのでした。

渋谷凪咲さん「“ドヤ顔”をしないかっこよさ」

 日立では今回、“大喜利力”に定評のあるタレントの渋谷凪咲さん、芸人の真空ジェシカさんがそれぞれお題に挑む、YouTubeムービー「とと脳」を公開しています。




 

 この日のオープニングイベントでも、ゲストに招かれた渋谷凪咲さんがお題に挑戦しました。

イベントでも独創的な大喜利力を発揮した渋谷さん。いちいち回答が深いと思います

 ちなみに渋谷さんも“家電の日立”は知っていたものの、“社会イノベーションの日立”については知らなかったとのこと。

 「今回の大喜利のお題を通じて、日立さんが社会で取り組まれていることを知りました。やられていることはすごく大きな、グローバルなことなのに、『日立がやってますよ!』という“ドヤ顔”をしないかっこよさにも、あらためて気づきました(笑)。わたしもそういう、こそっと誰かに手を差し伸べてるけど『渋谷凪咲でっせ!』という感じじゃなく、さらっと気づかれないままに周りの皆さんが健やかになっている、そういう人になりたいなと」(渋谷さん)

大喜利だけでなくコメントも深かったです

* * *

 渋谷SAUNASでの「社会をととのえるサウナ」体感イベントは、9月29日までの期間限定開催です。通常料金で入館すると“お題”が書かれた特製タオルが渡されるほか、アンケート回答者にはタナカカツキさんの描き下ろしオリジナルステッカー、抽選でサウナハットもプレゼントされるそうです(いずれも数量限定)。

 取材には行ったものの、実際のサウナ入浴はできず“おあずけ”を食らった筆者も、なんとか期間中にもう一度行ってみたいと思います。大喜利は苦手ですが。

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

アスキー・ビジネスセレクション

ASCII.jp ビジネスヘッドライン

ピックアップ