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iPadをもっと使いこなす!”驚”活用テク 第38回

iPadで「ステージマネージャ」を使いこなす①

【活用提案】iPadのマルチタスクが進化! 複数のウィンドウを配置できる「ステージマネージャ」の基本を覚えよう

2024年10月31日 13時00分更新

文● 岩渕 茂 編集●ASCII

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 iPadのマルチタスク機能(「Split View」や「Slide Over」)は、2つのアプリを同時に使うのに適しているが、パソコンのマルチタスクに比べるとずっと簡易的なものだ。そのため、もっとパソコンに近い感覚で使いたいというユーザーの声は多かった。そんな要望に応えて登場したのが、新しいマルチタスク機能の「ステージマネージャ」だ。

 ただ、ステージマネージャは操作性にやや独特な面もあるため、「試してみたものの使いにくそうだからやめた」という人もいるかもしれない。しかし、ステージマネージャの利便性はかなり高く、慣れてしまえば、そのよさが感じられるはずだ。

 そこで今回は、ステージマネージャの特徴や、使う前に見直しておきたい設定などについて解説していこう。

ウィンドウを自由に配置できる「ステージマネージャ」

 これまでiPadでマルチタスクを使う場合、Split Viewで2画面、Slide Overを組み合わせても最大3画面でしか操作できなかった。また、Split Viewは横に並べて表示するので、パソコンのようにウィンドウを自由に配置することができない。

 一方、ステージマネージャは、複数のウィンドウを自由に配置して同時に利用でき、ウィンドウのサイズも調整が可能。これにより、パソコンに近い感覚で使えるようになった。

 ステージマネージャを利用しているときの画面構成は、以下のような感じだ。画面中央にアプリのウィンドウが表示されており、ここで作業を行う。パソコンで言うと、デスクトップにあたる部分になる。

画面中央に作業するウィンドウが表示される。パソコンのデスクトップにあたる部分だ。

 画面の左側には「最近使ったアプリ」という領域があり、直近で使用したアプリのサムネールが最大4つまで表示される。ここのサムネールをタップすると、現在作業中のウィンドウと入れ替えが可能だ。

 このように、直近のアプリと切り替えが容易なのがステージマネージャの特徴。この素早さにより、効率よく作業を進められる。

「最近使ったアプリ」には直近のアプリのサムネールが最大4つ表示され、タップすると作業中のアプリを切り替えられる。

 ウィンドウのサイズや位置は、自由に変更可能。ウィンドウの右下または左下に表示される「コントロール」をドラッグすると、ウィンドウサイズを拡大/縮小できる。

ウィンドウの右下または左下に「コントロール」が表示される。ここをドラッグすると、ウィンドウのサイズを調整できる。

 ウィンドウの位置を移動する場合は、ウィンドウの上部にある「…」(マルチタスクボタン)があるライン部分をドラッグすればいい。

ウィンドウの上端をドラッグすると、ウィンドウを移動できる。

 なお、ステージマネージャは、すべてのiPadで使えるわけではない。対応しているiPadは、次のとおりだ。
・13インチiPad Pro(M4)
・11インチiPad Pro(M4)
・13インチiPad Air(M2)
・11インチiPad Air(M2)
・12.9インチiPad Pro(第3世代以降)
・11インチiPad Pro(第1世代以降)
・11インチiPad Air(第5世代以降)

 このように、11インチ以上のディスプレーを搭載した最近のiPad ProまたはAirで利用可能だ。これは、ステージマネージャを使うにはある程度のスペックが必要なうえ、小さな画面だと逆に使いづらくなるため、このように制限されているのだろう。

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