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『スター・ウォーズ 無法者たち』レビュー

「スター・ウォーズ」の世界に“無法者”という別の視点でドップリ浸かれる!

2024年09月16日 12時00分更新

文● いちえもん 編集●八尋/ASCII

ニヤリとするファンサービスが満載! スター・ウォーズの世界を自由に探索できる面白さ

 『スター・ウォーズ 無法者たち』は、映画「帝国の逆襲」と「ジェダイの帰還」の間で起きた出来事を描いている。帝国軍はダースベイダーとともに銀河全体の統治および新兵器の開発を着々と進めていて、ルーク・スカイウォーカーを含む反乱軍は帝国軍への反撃のチャンスを狙っているといった状況だ。

 本作の魅力は、映画のスター・ウォーズの醍醐味を疑似体験できることだ。その例として、ビームがビュンビュン飛び交う銃撃戦や宇宙空間でのドックファイトなどが挙げられる。スター・ウォーズが好きな筆者としては、本作のファンサービスは十分すぎると感じた次第だ。

ビームが飛び交うスター・ウォーズらしい銃撃戦を体験できる。ビュンビュンというおなじみのSEを聞くだけで心が熱くなる

トレイルブレイザーに乗って海賊や対立する派閥、帝国軍とドッグファイト!素材を集めてトレイルブレイザーを強化しよう

広大なフィールドを探索するのに役立つスピーダー。スピーダーも素材があれば強化できるぞ

 本作の肝は自由度の高い悪党プレイだが、スター・ウォーズファンを満足させる演出もポイントだ。戦闘中にオーケストラ風の音楽が流れ出したとき、筆者の胸に眠るスター・ウォーズ魂が熱く燃え上がった。

 また、本作はスター・ウォーズのゲームでは初となるオープンワールドを採用している。大規模なフィールドを探索できるゲームは数あれど、スター・ウォーズの世界を自由に探索できるのは貴重な体験だと考えている。

『スター・ウォーズ 無法者たち』はオープンワールドを採用。複数の惑星を自由に行き来できるほか、広大なマップを自由に探索できるのがポイントだ

 例えば、映画に出てくるアナキン・スカイウォーカーとルーク・スカイウォーカーの故郷「タトゥーイン」。

 タトゥーインの広大な砂漠地帯が忠実に再現されていて、探索するだけで映画の場面がフラッシュバックするほどだ。「タトゥーイン懐かしいなぁ」と、故郷に戻ってきたような感覚に浸れるのもうれしく感じた。オープンワールドを採用したのは英断であると、開発陣にエールを送りたい。

本作に登場する「タトゥーイン」は、アナキン・スカイウォーカーとルーク・スカイウォーカーの故郷として知られている惑星だ

 映画でおなじみの惑星を探索していると、ファンなら「自分はいまスター・ウォーズの世界にいるんだ」という喜びを実感できるのではないだろうか。映画を彷彿とさせる演出・小ネタも豊富なので、探索要素も含めてスター・ウォーズファンを虜にするはずだ。

帝国軍兵士の「ストームトルーパー」が敵として登場する。街でストームトルーパーを見かけるたびに、ブラスターを抜こうかどうか悩んでしまう……

 『スター・ウォーズ 無法者たち』をプレイする前に、旧三部作の「新たなる希望」「帝国の逆襲」「ジェダイの帰還」を予習してもらいたい。映画の世界観や状況を理解すれば、ゲームプレイへの没入感がより一層深まるからだ。

 ゲームきっかけで原作の映画を鑑賞する流れも悪くはないが、個人的には映画を先に鑑賞してから本作をプレイするという流れを推したい。

C-3POとR2-D2を連想させる小ネタもあった

まとめ:悪党目線で描かれるスター・ウォーズの世界に大満足!

C-3POとR2-D2を連想させる小ネタもあった

 『スター・ウォーズ 無法者たち』は映画ファンを満足させるゲームに仕上がっていると感じた。銀河の裏社会を生きる悪党プレイや自由度の高い探索要素、スター・ウォーズファンがニヤリとする演出が凝縮されているのが魅力だ。

 筆者は、ジェダイや兵士ではなく悪党にフォーカスを当てている点が最大のポイントだと考えている。過去作を振り返ってみても、裏社会を舞台にしたスター・ウォーズのゲームはかなり珍しいからだ。むしろ新しいかもしれない。

 スター・ウォーズの世界で悪党を演じられるのはもちろん、ギャング映画のような緊張感を味わえる点に新鮮さを見出せた。喜びのあまり、「そうそう、こういうゲームがしたかったんだよ!」と何度膝を叩いたことか。

 本作をプレイすれば、スター・ウォーズの世界を自由に探索してみたい、ハン・ソロのようなアンチヒーローを演じてみたいといった夢が叶うかもしれない。

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