●穴の奥までペン先が届く!
本体は専用ケースに収納されています。ケースのペンクリップはやや大型で、ちょっとしたカエシがついているのがポイント。ポケットなどに挟んでおけば、軽く引っ張った程度では外れません。
つまり、ケースを手で押さえなくても、ペン本体の抜き差しができるようになるわけです。使いたいときにすぐに取り出せ、使い終わったらすぐにしまえるというのは、思っている以上に便利です。
後端をノックして芯を送り出す、という基本的な使い方は、普通のシャープペンシルと変わりません。ただし形状は、一般的な文具と比べ大きく異なります。
まず気になるのが、明らかに芯が太いこと。なにせ直径約2.8mmですからね。0.5mmと比べるとわかりますが、あまりにも差があります。
芯が太ければそれだけ丈夫。色も2Bと濃いため、大きく印をつけたいときに重宝します。
もうひとつ、これだけ芯が太いのに、ペン先が細いというのが気になるところ。これは材料の穴越しに印をつけやすくするためです。
例えば、貫通穴のある材料を、木材にネジ止めする場合を考えてみます。まず材料の穴の位置を測り、木材のどこに下穴をあけるか印をつけます。次に下穴をあけ、材料をあててネジ止めする……というのがよくある方法。
しかし、穴の位置を測るというのが結構大変。そこで多くの場合、最初から材料を固定したい場所に仮置きしてしまい、貫通穴に合わせで印をつけます。そうです、“現物合わせ”ですね。
材料が薄ければ通常のペンで印をつけられますが、材料が厚ければ、ペン先が届きません。こんな時でもTRACER AMK1なら大丈夫。ペン先の直径は約5.7mmと細く、長さは約41mmと長いため、幅6mm以上の穴なら奥まで届きます。
ちなみに、芯を伸ばせばさらに深い穴にも対応可能。どのくらい短くなっているかで届く範囲は変わりますが、新品なら140mmくらいの深さまで届くでしょう。
なお、ペン先が通らない6mm未満の穴でも、芯が通る3mm以上であれば印が付けられます。折らないよう気を付ける必要はありますが、100mmくらいまで対応可能です。
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