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今回の戦略的な提携はAWSよりオラクルの方が実利あるよなーと思った

2024年09月12日 09時00分更新

文● 大谷イビサ 編集●ASCII

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Oracle Database@AWSを発表するラリー・エリソン氏

 今週火曜日に発表されたオラクルとAWSの戦略的な提携(関連記事:オラクルとAWSが「Oracle Database@AWS」発表、AzureやGoogleに続く“分散クラウド”提携 )に関してどう思っただろうか? 記事のSNS投稿はとても面白い。

 「クラウド市場で高いシェアを誇るAWSの軍門に、いよいよオラクルも降った」とも見えがちだが、個人的にはマルチクラウドに自社製品のデータベースを展開できるオラクルの方が実利が高いと思っている。オラクルから見るとGoogle CloudやAzureとは従来のパートナーシップは今回はより強化され、AWSと差をつけられている点も面白い。真の友達になるにはやっぱり時間が必要なのだ。

 はっきりしているのは、AIの時代、データをどこに置くのかがきわめて重要という点。長らくOracle DB以外の選択を考えたことのなかったエンタープライズ企業も、これからはどのクラウドに置くかを選べる。そして、エンジニアたちはクラウド時代に改めてOracle DBに向き合う必要が出てきたと言えるかもしれない。好きか嫌いかは別として。

文:大谷イビサ

ASCII.jpのクラウド・IT担当で、TECH.ASCII.jpの編集長。「インターネットASCII」や「アスキーNT」「NETWORK magazine」などの編集を担当し、2011年から現職。「ITだってエンタテインメント」をキーワードに、楽しく、ユーザー目線に立った情報発信を心がけている。2017年からは「ASCII TeamLeaders」を立ち上げ、SaaSの活用と働き方の理想像を追い続けている。

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