今週火曜日に発表されたオラクルとAWSの戦略的な提携(関連記事:オラクルとAWSが「Oracle Database@AWS」発表、AzureやGoogleに続く“分散クラウド”提携 )に関してどう思っただろうか? 記事のSNS投稿はとても面白い。
OracleとAWS、5-6年前はお互いしのぎを削っていた印象だけど、最近はAWS側のCEOも代わり、生存戦略的にパートナーシップ提携した方が合理的な状況に変わってきたんかね。 / “オラクルとAWSが「Oracle Database@AWS」発表、AzureやGoogleに続く“分散クラウド”提携” https://t.co/pZ09T7eqiN
— iselegant | Masaya Arai (@msy78) September 9, 2024
今までさんざんディスってきたので今さらOracle回帰だなんていいたくないし言わないが、それでもAWS上で動くExadataにワクワクしてたりして自己嫌悪状態 https://t.co/e5Tg81W7jL
— けろりん (@kerorin97) September 10, 2024
オラクルとアマゾン。
— たこやき (@TakotakoOsaka) September 10, 2024
データベースまわりの妥協案かな?
AWSのアプリをOCIのオラクルデータベースにつなぐみたいやけど。
まぁ、基幹システム移行とかもあるしね。
つうか、オラクルの商売にブチギレて、オーロラデータベースつくってたけど、その後どうなんかなと疑問。https://t.co/f5lsJc8Rd3
「クラウド市場で高いシェアを誇るAWSの軍門に、いよいよオラクルも降った」とも見えがちだが、個人的にはマルチクラウドに自社製品のデータベースを展開できるオラクルの方が実利が高いと思っている。オラクルから見るとGoogle CloudやAzureとは従来のパートナーシップは今回はより強化され、AWSと差をつけられている点も面白い。真の友達になるにはやっぱり時間が必要なのだ。
はっきりしているのは、AIの時代、データをどこに置くのかがきわめて重要という点。長らくOracle DB以外の選択を考えたことのなかったエンタープライズ企業も、これからはどのクラウドに置くかを選べる。そして、エンジニアたちはクラウド時代に改めてOracle DBに向き合う必要が出てきたと言えるかもしれない。好きか嫌いかは別として。
文:大谷イビサ
ASCII.jpのクラウド・IT担当で、TECH.ASCII.jpの編集長。「インターネットASCII」や「アスキーNT」「NETWORK magazine」などの編集を担当し、2011年から現職。「ITだってエンタテインメント」をキーワードに、楽しく、ユーザー目線に立った情報発信を心がけている。2017年からは「ASCII TeamLeaders」を立ち上げ、SaaSの活用と働き方の理想像を追い続けている。