THIRD、「管理ロイド」と連携する新機能「銘板AI」をリリース
「銘板AI」が提供する便利な機能
不動産・建築業界向けのAIを開発するTHIRDは8月29日、建物の設備台帳を自動で構築する「銘板AI」をリリースした。
「銘板AI」は、建物の設備に取り付けられている機械銘板をスマートフォンのカメラで撮影し、AIが設備機器の詳細情報を読み込んで設備台帳に登録・更新する機能だ。これにより、人手による情報入力の手間を大幅に削減し、不動産管理の効率化が図れるという。
THIRDが開発したAI建物管理クラウドシステム「管理ロイド」では、建物の劣化状況を診断する点検機能や、不具合が発生した際の管理機能を提供している。これに「銘板AI」が加わることで、さらに詳細な設備情報の管理が可能となり、データを用いた予防保全が進められるとしている。
「銘板AI」を用いることで、設備台帳の整備が不完全な既存の建物でも、スマートフォン一つで迅速に最新の設備状況を把握できるようになる。これには、海外の投資家が求める精緻なデータの提供にも対応可能で、不動産の資本コスト管理やESGへの対応も容易になる。
「管理ロイド」と「銘板AI」は、スマートフォンによる簡単な操作で利用可能で、既存の台帳情報の更新も同様に行える。これにより、不動産管理業務のさらなる効率化とコスト削減を実現する。