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今買うならSocket AM4とAM5のどっち? 圧倒的コスパのAM4が低価格ゲーミングPC自作の最適解

2024年08月31日 13時01分更新

文● 藤田忠 編集●北村/ASCII

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AM4組み立て工程のポイントを復習

 組み立ての流れ自体は、Socket AM4で違いないが、Socket AM5とは異なる点がある。大きく異なるのがCPUソケット形状になる。現行のSocket AM5はマザーボードのCPUソケット側にピンが並んでいるLGAを採用しているが、Socket AM4ではCPU側にピンが並ぶPGAとなっている。取り付け手順を含め、おさらいしておこう。

PGAは、CPUにピンを備えており、CPUをソケットに差し込む形になる

AM4 CPUの裏にはピンがズラリと並んでいる。AM5も同じだが、ピンや端子に指の脂が付着しないように、CPUの隅を摘まむように持とう

マザーボード付属のCPUマウンターとバックプレート。AM5マザーボードではバックプレートは外せないが、AM4では取り外せる

バックプレートは、サードパーティ製CPUクーラーの取り付けにも使用する。マスキングテープで固定しておくと、CPUクーラーの取り付けをスムーズに行なえる

Ryzen 7 5700Xを取り付ける。左下の▼印と、ソケットの印を合わせて差し込む。印はCPUの裏面にもある

ソケット横のレバーを引き上げる

CPUとソケットの▼印の位置を合わせて、CPUをそっと置く

位置が合っていれば、ピンは力を入れなくとも、ソケットに挿し込まれる。念のため、CPUが浮いてないか確認しよう

レバーを元に戻せば、CPUの取り付けは完了だ。グリスを塗って、CPUクーラーの取り付けに進む

AM4 CPUの換装時はスッポンに注意

 自作PCの残しておきたい歴史のひとつと言えるのが、”CPUのスッポン”だ。AM4 CPUを換装しようと、CPUクーラーを取り外したら、CPUも一緒にソケットから抜けてしまう現象のことだ。グリスが硬化して、CPUクーラーの受熱ベースとCPUがくっついてしまうのが原因で、CPUピンをロックする構造を無視して、ソケットから強引に抜いてしまうため、最悪CPUのピンを曲げてしまい、CPUを破損させることがあるのだ。

CPUクーラーの受熱ベースに、CPUが張り付いてCPUソケットから抜けてしまう”CPUのスッポン”

グリスがたっぷり塗られていたAMD純正CPUクーラーでの発生率が高かった。現在はグリス量が減っているが、それでも注意は必要だ

 新たなCPUの投入で、さらに延命されたAM4環境だけに、CPUのアップグレードをする可能性は大。CPUのスッポンを回避する方法は頭の片隅に残しておこう。

100%ではないが、スッポンの回避は簡単。まずはCPU換装前に通電して負荷をかけて、グリスを温め柔らかくする。CPUクーラーの固定を外したら、クーラーを上から押さえながら左右に動かし、CPUとの密着を緩めよう

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