株式会社コミュニティオ 心の奥にある感情や想いを引き出すための「AIアドバイス機能」開発のお知らせ
株式会社コミュニティオ
~NECの協力のもと1,300人を対象としたパイロット検証を実施~
株式会社コミュニティオは、ユーザーが作成したメッセージをAIが添削・助言することで、ユーザー自身が気付いていなかった心の奥にある感情や想いを引き出すための「AIアドバイス機能」を開発しました。日本電気株式会社(本社:東京都港区、取締役 代表執行役社長 兼 CEO:森田 隆之、以下NEC)の協力のもと、1,300人を対象としたパイロット検証を実施いたしましたので、お知らせいたします。
AIアドバイス機能のUIイメージ
「AIアドバイス機能」について
この度開発した「AIアドバイス機能」は、ユーザーがメッセージドラフトを入力して、AIアドバイスボタンを押下するだけで、受け取る相手への感情や想い(感謝・労い・共感・称賛など)をより効果的に伝えるためのポイントを複数の観点から示してくれるアドバイス機能です。
AIによるアドバイスは単なる添削や代替文案の提示ではなく、より効果的なメッセージへと改善するためのヒントを生成する建付けとしました。これは「言葉に感情や想いを込めるのはヒトであるべき」という点を重視して、コミュニティオとしての理想形をプロダクトに反映させ具体化したものです。コミュニティオが独自に策定したバランスの整った基準とプロンプト設計によりメッセージの「改善ポイント」をわかりやすく提示することで、サンクスカードの本質とユーザーの主体性を損ねることなく、ユーザー自身が気付いていなかった心の奥にある感情や想いを引き出し、言葉で表現する「質の高いメッセージ」の作成支援を実現しました。
なお、本「AIアドバイス機能」はチームステッカーのサービス提供を通じて培ってきた、累計50万枚を超えるメッセージをデータベースに、コミュニティオが独自のアルゴリズムによってデザインしたものです。
NEC様より、「AIアドバイス機能」に関するパイロット検証結果のご紹介
NECではコミュニティオ社のデジタルサンクスカードアプリ「TeamSticker」(以下チームステッカー)を2022年に全社導入しました。感謝や称賛等のポジティブなフィードバックを送り合い、『認め合い・高め合う文化』を全社に浸透させるプロジェクトである「Thanks/Praise(サンクスプレイズ)」のプラットフォームとしてチームステッカーを位置づけ、全社イベント連携等のプロモーション活動と併せた地道な浸透活動の成果として、感謝・称賛メッセージを着実に増やすことができています。
くわえて、「健康経営促進との相関関係」や「職場における感謝・称賛と仕事への取組み向上」に関するコミュニティオ社との共同研究の社外発表など、ポジティブフィードバックの効果を統計的な解析を用いながら科学的に効果検証を進めると同時に、ワークショップの開催等、現場への介入検証にも取組んで参りました。その結果、気軽で挨拶のような感謝・称賛の送り合いの数を増やすことばかりではなく、メッセージ自体の「質」を高めることで従業員のモチベーションやウェルビーイングの改善を一層前進できるのではないかと考え、「AIアドバイス機能」の構想段階からコミュニティオ社と協業し、1,300人を対象としたパイロット検証を実施するに至りました。検証の結果、64%の方が「AIアドバイス機能」を肯定的に評価し、「新たな視点が得られた」という意見も68%の方から確認できました。また、メッセージを数値化した検証では、「関係性にまで言及して感謝するようになった」等、複数の項目でスコア改善を実現できました。
AIアドバイス機能に関する利用後アンケートの結果
本「AIアドバイス機能」は、既成のLarge Language Models(大規模言語モデル、以下LLM)だけでなく、NEC独自のLLMである「cotomi」も利用できる柔軟なシナリオ設計で展開したことも評価され、2024年の5月に開催されたMicrosoftの開発者向けイベント(AI Partner Training Roadshow)において、Microsoft 社によってデモンストレーションしていただく機会も得られました。
NECグループでは、最大の経営資源は「人」と位置づけ、組織と人材の力を最大限に活かすための制度改革や環境整備を「人への投資」として進めてきました。「2025中期経営計画」で掲げるエンゲージメントスコア50%の目標達成に向けて着実に取り組んでいくとともに、「AIアドバイス機能」の社内展開・進化をさらに推進して参ります。
NEC 村岸様(中央)、Microsoft 片山様(右手側から2番目)とコミュニティオからの参加メンバー
Microsoft AI Partner Training Roadshowにおける「AIアドバイス機能」のデモ紹介の様子
なお、今回のパイロット検証に関するインタビュー記事は以下からご覧いただけます。
▼NECインタビュー記事1.:「ありがとう」の先にあった、ウェルビーイングの実感
URL: https://teamsticker.jp/magazine/case/pilot-testing-ai-advice-feature-with-nec-teamsticker-01
▼NECインタビュー記事2.:人間らしいAIで、日本の元気を底上げする
URL: https://teamsticker.jp/magazine/case/pilot-testing-ai-advice-feature-with-nec-teamsticker-02
コミュニティオのプロダクトと今後の展望
コミュニティオは、「すべての人が楽しく働く世界」をテーマに、最新のテクノロジーの活用とアカデミックな研究結果をエビデンスとして、企業組織を強くするためのサービスを提供しています。データを蓄積するSaaSサービスから、見える化を通した分析・解析、そして、従業員の行動変容を促し、すべての人の働き方をアップデートすることによって、よりよい社会作りに貢献してまいります。
■次世代型サンクスカード「TeamSticker(チームステッカー)」
チームステッカーは、感謝と称賛を伝えるデジタルサンクスカードサービスです。Teamsに対応し、NECをはじめ、東京海上グループ、みずほリサーチ&テクノロジーズなど、日本を代表する働き方改革先進企業を中心にお選びいただいています。「すべての人が楽しく働く世界」の実現を目指して、私たちは世界に笑顔で働く人々を増やすことに全力で取り組んでまいります。
【サービスURL】: https://teamsticker.jp/
■従業員向けマーケティングアプリ「NewCommunicator(ニューコミュニケーター)」
ニューコミュニケーターは、新しい従業員向けマーケティングソリューションアプリとして世界中から注目を集めています。2023年10月にMicrosoft Market Placeから世界59か国に販売を開始したニューコミュニケーターは、Teams から選択的に、特定の宛先群にプッシュ通知付きのメッセージを最大15万人まで一斉配信できる機能です。配信されたメッセージの開封履歴や、メッセージに埋め込まれたURLリンクへの遷移記録をトラッキングできるという特長を備えた、非常に完成度の高いソリューションに育っています。最新のAI技術との融合など、更なるソリューションの進化に取り組んでおります。
【サービスURL】 https://newcommunicator.jp/
コミュニティオについて
コミュニティオは、2019年にゲーム会社のR&D部門がスピンアウトして設立された会社です。ブロックチェーン技術由来の高い技術力を擁するエンジニアチームと、導入から運用までエンタープライズ企業を密接にサポートするカスタマーサクセスチームを軸に、企業の組織強化に特化したSaaSサービスの提供をしております。コミュニティオではビジョンの実現に向かって共に働く仲間を募集しております。
【採用募集ページ】:https://communitio.jp/recruit
社名 :株式会社コミュニティオ
本社所在地 :東京都中央区八重洲1丁目5-20 東京建物八重洲さくら通りビル1F
代表者 :代表取締役 嶋田健作
資本金 :1億円
設立 :2019年3月19日
HP :https://communitio.jp/
※Microsoft、Microsoft Teamsは、米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標または商標です。
※掲載されている社名又は製品名は、各社の商標又は登録商標です。