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第1回 アスキー編集部が「Backlog」で仕事を楽しくしてみた

わたしにもできますかね? まずはプロジェクト管理ツールとしての特徴を教えてもらった

ややこしい進行管理も楽しくやりたい、だからBacklogに入門するのだ

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

提供: ヌーラボ

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“非IT”の幅広い部門でも積極的に活用されている

 先に触れたとおり、Backlogは「チームではたらく、すべての人」向けのプロジェクト・タスク管理ツールとして作られています。そのため実際に、エンジニア部門だけでなく、人事、総務、経理、営業、マーケティング、広報など、幅広い部門で利用されています。まずは社内の一部門で利用が始まり、そこから全社導入へと広がっていった――というケースも多いそうです。

Backlogの「導入事例」を見ると、とても幅広い業種や部門、職種で使われていることがわかります

 ここで筆者は、アスキー編集部や関係部署ならばどういう場面(プロジェクト)で使えそうか、少し考えてみました。たとえばこんなものがあります。

単体記事:ライター、カメラマン、デザイナーなどの進捗管理
特集企画:複数の編集者が個別に担当する記事の進捗管理
広告記事:営業担当や広告主も含めた進捗管理
イベント開催:大人数で長期間、大量のタスクを処理する進捗管理

 これらの例は筆者がふだんの業務で関係するものだけですので、ほかのメンバーから見れば、さらに別のタスクも管理できるでしょう。特に複数のメンバーが関係し、複数のタスクを順序立てて処理しなければならない、期日も厳しいようなプロジェクトは、Backlogで管理するのにふさわしそうです。

 もちろん不安がないわけではありません。こうしたプロジェクトは、これまで長年にわたり、メールやチャット、共有するスプレッドシートなどを使って管理されてきました(使うツールは社内でバラバラでした)。これらがうまくBacklogに置き換えられるのか、そして(筆者自身も含めて)関係するメンバーが新しいツールになじめるのか、そこがポイントになると思います。

プロジェクトの「目的」を明確にしてメンバー全員の“目線合わせ”を

 さらに松尾さんはもうひとつ、チームでプロジェクト・タスク管理を進めるうえでは「目的の設定と共有」が大切だと強調します。――どういうことですか?

 「Backlogを使って目的達成を目指す場合、いきなり『課題(タスク)』を登録し始めるのではなく、まずは『プロジェクトの目的』を明文化することをお勧めしています。何のためにこのプロジェクトを実行しているのか、最初にプロジェクトの目的に対するメンバー間の“目線合わせ”ができていないと、課題の登録やステータス設定の判断が人それぞれのものになってしまいますからね」(松尾さん)

 具体的なたとえ話にしてみましょう。アスキー編集部で「特集企画プロジェクト」を立ち上げるとします。個々の編集者には「A社・Bさんのインタビュー記事制作」「C社・D製品のレビュー記事制作」といった個別のタスクが割り当てられますが、それぞれの担当者が特集企画全体の「目的」を考えずに記事を作ってしまうと、特集の目的とずれた記事が出来上がるかもしれません。これと同じように、どんなプロジェクトでも最初にチーム内で「目的の共有」をすることが大切なわけです。なるほど。

 ……と、なんとなく「なるほど」と言ってはみたものの、具体的にはどうやってチーム全体で目的を共有すればよいのでしょうか。

 松尾さんはここで、プロジェクトの目的を明文化し、共有するためのWikiテンプレートが用意されていることを紹介してくれました。BacklogのWikiは、プロジェクトメンバー全員が参照、編集できるページです。プロジェクトを立ち上げたらまずここに目的を明記する、参加者はまずここを参照する、これで“目線合わせ”が進むというわけです。なるほどなるほど。

まずはプロジェクトの「目的」を明文化し、メンバー間で共有することが大切

* * *

 松尾さんはさらに、Backlogの画面を使って、プロジェクト・タスク管理の流れや基本的な操作方法、知っておくと役立つ機能などを見せてくれました。次回以降の記事であらためてご紹介したいので今回は割愛しますが、たしかにシンプルで誰でも使えそうです。

 これでプロジェクト・タスク管理やBacklogについての基礎知識は身につきました(親切な松尾さんに感謝!)。ただし、果たしてわたしにも使いこなせるのか、アスキー編集部にもうまくハマるのか、まだまだわからないことだらけです。

 まあ、あまり考え込んでいても先には進めません。Backlogはすべてのプランで30日間の無料トライアル期間を設けていますので、次回はそれを使って「お試し」からスタートしてみたいと思います。初心者ですががんばります!

■Backlogについてゼロから学ぶ:無料セミナー・説明会とYouTubeコンテンツ

 今回ご紹介した内容は、Backlogの無料オンラインセミナー・説明会でも詳しく学ぶことができます。まだBacklogを使ったことがない方向け、すでに使っている初級者・中級者向けなど幅広い内容で、定期的に開催されています。

 また、Backlogの公式YouTubeチャンネルでは、「【1分でわかる】Backlog」をはじめ、多様な使い方を知ることができるユーザーインタビュー動画、Backlogの基本操作を教えるハウツー動画などが公開されています。こちらもぜひご覧ください!

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