新たなアクションが追加され探索やバトルの幅が広がる!

PS5/Steamでよみがえる『SILENT HILL 2』を世界最速試遊体験!

2024年08月19日 16時00分更新

文● ミヤザキ/ASCII

PS5/Steamでよみがえる『SILENT HILL 2』を世界最速試遊体験!

 コナミデジタルエンタテインメントは8月8日、東京・銀座の「esports 銀座 studio」にて、PlayStation 5/PC(Steam)で発売予定の『SILENT HILL 2』の世界最速となるメディア向け試遊会「『SILENT HILL 2』Tokyo Media Premiere」を開催。ここではそこで遊ぶことができたPlayStation 5版のファーストインプレッションをお届けしよう。

 ゲームの発売日は2024年10月8日、価格はスタンダードエディションのパッケージ版/ダウンロード版ともに8580円。ダウンロード専売のデラックスエディションが9790円となる。

▼最新トレーラー映像

URL:https://www.youtube.com/watch?v=TKBGmpOxNKw

 なお、「『SILENT HILL 2』Tokyo Media Premiere」については下記の記事にて紹介しているので、あわせてチェックしてほしい。

▼ゲームプレイ映像

現在のクオリティでグラフィックはパワーアップ!
人物の表情など画面から伝わる情報もより緻密に

 本作の主人公はジェイムス・サンダーランド。彼の元に3年前に死んだはずのメアリーから手紙が届く。その手紙に書かれた「サイレントヒルで待つ」という言葉を頼りに、ジェイムスはサイレントヒルの街へ向かうが……。

 ゲームは、ジェイムスが湖を見下ろす高台の駐車場にある公衆トイレで鏡を見ているところからスタート。その鏡に映る彼の表情から、まず惹き込まれた。表情には悲壮感が感じられ、絶望の中にいることが手に取るようにわかるのだ。

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主人公のジェイムス。愛する妻を亡くしたためか、どこか悲哀を感じる表情をしている

 トイレから出ると、高台からサイレントヒルの街へ向かう。オリジナル版はシーンによって違いがあるが、基本的に主人公を見下ろした俯瞰視点に近いカメラ視点だった。

 本作では肩越し視点になり、ジェイムスの視点とプレイヤーの視点が近くなっている。オリジナル版に比べて、より臨場感がアップしている。

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肩越しでの視点に変更。ジェイムスの視点とプレイヤーの視点がより近くなっている

 ちなみに、ジェイムスがサイレントヒルに向かうまでに、本作ではちょっとした謎解き要素を追加。サイレントヒルの中でも新たな謎が追加されており、オリジナル版経験者も新鮮な気持ちで楽しめるだろう。

 また、武器を使って窓ガラスを割ることが可能に。場所によっては建物の中に入れたり、ショウウィンドウや車ならその中に置かれているアイテムを手に入れたりできる。このように、街中の探索要素も細かく追加されている。

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サイレントヒルの街中の画面。車の窓や、道端の建物のショウウィンドウなど、一部のガラス窓を壊せる。こういった場所には体力回復アイテムなどが隠されていることがある

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新たに追加された謎。サイレントヒルの街中の店に置かれたジュークボックスであることをすると……?

 本シリーズの特徴といえば、霧に包まれた表の世界(現実世界)と、闇に包まれた裏世界の2つの世界を行き来すること。オリジナル版の『SILENT HILL 2』の裏世界は、闇に飲まれた世界であるものの、他のシリーズと比べるとそこまで大きな変化はない印象だった。

 本作ではグラフィックが緻密になったおかげか、現実世界との差を明確に感じられるように。オリジナル版の雰囲気を残しつつ、グレードアップした裏世界を探索できる。

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建物の中のグラフィック。オリジナル版はPS2タイトルの中でもグラフィックのクオリティはかなり高かったが、本作では現在の技術でより緻密に、よりリアルになっている

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裏世界は、現実世界とリンクしつつ、錆にまみれた不条理な空間が広がる。本作ではグラフィックの質が向上し、その存在感も増している

ドッジアクションが追加され
クリーチャーへの対処の幅が広がった!

 本作では通常の攻撃のほかに、ジェイムスにドッジ(身をかわす)アクションを追加。こういったアクションが追加されると、バトルがよりアクションチックになったと感じる人もいるだろう。

 確かにアクション要素は増えているのだが、筆者がプレイした感触では、クリーチャーのプレイヤーに対するリアクションが増えたので、それに対処するためのアクションが追加されたという印象。

 また、今回肩越し視点になったため、ジェイムスの背後など、どうしても見えない死角ができてしまう。そういったところからの攻撃に対処をするためにも、新しいアクションが必要になったのだろう。

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「サイレントヒル」シリーズではおなじみの敵であるナース。本作ではオリジナル版よりも取るリアクションが増えているという

 上半身が袋に包まれ、袋から足が伸びているようなライングフィギュア、その名の通り、マネキン人形のような見た目のマネキンなど、本作には印象的なクリーチャーが敵として登場。

 オリジナル版ではジェイムスに気づけば有無を言わさずこれらのクリーチャーは攻撃してきたが、本作ではジェイムスに気づく範囲にいるはずなのにただ前を横切るだけだったり、近づいても動きを止めていて、視線から外れたら襲いかかってきたりと、行動の幅が広がっている。

 オリジナル版経験者はその違いを楽しむことができるし、初めてプレイする人はどういった行動を取るかわからないスリルを味わうことができるだろう。

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暗闇から現れるマネキン。一瞬身を隠したり、物陰に潜んだり、多彩なアクションを見せる

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『SILENT HILL 2』を象徴するクリーチャーのピラミッドヘッド。通常のクリーチャーだけでなく、ボスもアクションが増えていそうだ

3Dサウンドで、より印象深くなったBGM

 本作ではBGMに3Dサウンドを採用。敵の足音などが遠くから聞こえたり、近くに敵がいればその音が大きく聞こえるといったように、音でもその場の状況が把握できるようになっている。

 オリジナル版との比較ばかりになってしまって申し訳ないが、オリジナル版ではBGMは静かに流れており、クリーチャーの足音やその接近を知らせるラジオのノイズ音といった環境音がしっかりと聴こえるようにバランス調整されていた。

 本作では3Dサウンドを採用したためか、BGMもしっかりと聴こえつつ、ちゃんと環境音も聴こえるという、BGM周りの印象が大きく変わっている。こういったサウンドはその場の恐怖感を盛り上げるのに一役かっているので、新鮮なドキドキを味わうことができた。

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ゲーム中でラジオを手に入れると、そのノイズでクリーチャーの接近を確認できる。クリーチャーが遠くにいるときはノイズが小さく、近づくにつれて音が大きくなっていく。壁を挟んだ反対にクリーチャーがいるときも、ノイズ音でその存在を確認可能だ

発売は10月8日!
新たに生まれ変わった『SILENT HILL 2』に期待しよう

 ということで、ファーストインプレッションをお届けしてきたが、いかがだっただろうか。本作は“サイコロジカルホラー”と謳っているように、いわゆるホラーゲームとはまた違った、ジワジワと心に迫る恐怖を味わえる。

 アクションとパズル、それぞれに難易度選択が用意されているので、誰でも楽しめるのもポイントだ。シリーズファンはもちろんのこと、これまで「サイレントヒル」を遊んだことの無い人も、ぜひ本作をプレイしてみてほしい。

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劇中で描かれる人間ドラマも見どころ。いわゆるビックリさせるようなタイプのホラーとはまた違うので、そういったものが苦手な人も安心してプレイしてほしい

【ゲーム情報】

タイトル:SILENT HILL 2
ジャンル:サイコロジカルホラー
販売:KONAMI
開発:Bloober Team
プラットフォーム:PlayStation 5/PC(Steam)
※パッケージ版はPlayStation 5のみ。
発売日:2024年10月8日
価格:
 スタンダードエディション:8580円(パッケージ版/ダウンロード版)
 デラックスエディション:9790円(ダウンロード版)
CERO:C(15才以上対象)

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