サグリ、約10億円の資金調達で持続可能な農業を目指す
衛星解析で農業と環境を守る技術
サグリ株式会社は8月8日、第三者割当増資により約10億円の資金調達を実施したと発表した。同資金は、同社の脱炭素事業やプロダクトエンジニア採用、研究開発組織の強化に充てられる。
サグリは、気候変動対策と持続可能な農業の推進を目標に掲げる企業であり、AI技術を用いてリモートセンシングデータを解析することで衛星による農地管理支援を行っている。肥料の最適使用や水管理の改善を通じて、農業による温室効果ガス(GHG)排出量の削減を目指す。
主な製品として、「アクタバ」「デタバ」「ニナタバ」といった農地管理支援ソリューションや、「Sagri」と呼ばれる営農支援ソリューションを提供してきた。これらの技術により、農地の耕作状況や土壌分析、水管理の状況が高精度で解析され、持続可能な農業生産基盤の確立や脱炭素化が推進されるという。
今回の資金調達により、サグリは更なる事業拡大を進める計画であり、農地マッチングや脱炭素事業のほか、多国籍の事業展開やグローバル組織体制の構築も視野に入れている。