「青春18きっぷ」よくある疑問
Q.自動改札は通れないの?
A.自動改札は通れないので有人の窓口を利用する
青春18きっぷはグループでの利用も想定しているため、自動改札機は利用できない。必ず有人の窓口を通るようにしよう。
その日、初めて乗車するときは窓口で駅員に青春18きっぷを渡すと、表面のスタンプ欄に日付の入りのスタンプを人数分押してくれる。途中下車するときは、窓口で切符を見せるだけでOKだ。
比較的大きな駅では有人改札に乗客が集中して、なかなか改札を抜けられないこともあるので、時間に余裕をもった行動を心がけよう。
列車内や無人駅から1日をスタートする場合は、車掌が検札に回ってきたときに一声かけて、切符に日付を入れてもらえばOK。ワンマンカーの場合は列車を降りる際、運転士にお願いするか、降りた駅の窓口で事情を話せば問題ない。
Q.本州と北海道の行き来はできる?
A.オプション券を追加購入するか、別料金でフェリーを利用する
青春18きっぷ単体では本州と北海道の間を行き来することはできないが、「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」(2490円)を別途購入すると、北海道新幹線(奥津軽いまべつ駅~木古内駅/普通車立席)と道南いさりび鉄道(木古内駅~五稜郭駅)の普通列車を片道1回限り利用することができる。
また、こちらも別途料金が掛かるが、青森港と函館港の間をフェリーで移動する方法もある。新幹線と違い夜行便も選べるので、夜が明ける前に津軽海峡を越え、翌朝函館の朝市を楽しんだり、青森から始発列車で移動を始めることも可能だ。ただしフェリー乗り場は青森駅/函館駅から徒歩1時間程度とかなり遠いので注意。
Q.普通列車がほとんど走っていない区間はどうするの?
A.北海道と九州の一部区間は青春18きっぷで特急に乗れる
北海道と九州の下記の区間では、普通列車の本数が極端に少ないため、特例として青春18きっぷのみで特急に乗ることができる。
特例区間より1駅でも多く特急に乗ってしまうと、特急を利用した全区間の運賃と特急料金がかかってしまうので注意しよう。
Q.車内で駅弁を食べれば食事休憩はいらない?
A.食事ができる列車は意外と少ない
駅弁といえば鉄道の旅の醍醐味だが、昔と違い、今は幹線もローカル線も線路と並行に座席が並ぶロングシート車が珍しくないため、車内でのんびり食事を楽しめる路線は意外と少ない。
さらに青春18きっぷのシーズン中は列車が混み合うことも多く、自由席では必ず座れる保証もない。食事は基本的に、駅ナカや駅近の飲食店の利用がおすすめだ。
せわしない日常に疲れたら、青春18きっぷでゆっくり旅に出掛けよう
青春18きっぷは国鉄時代を含めると40年以上の歴史をもつ、ベストセラー商品。物価上昇で旅費も次第に高くなっている昨今、節約しつつ旅を楽しみたい人たちの強い味方だ。
新幹線や特急と違い、昔ながらの鈍行列車の旅を手軽に楽しめるのも魅力の1つ。この夏は青春18きっぷを片手に、慌ただしい日常を離れ、ゆっくりと進む旅を味わってみてはいかが。