超高リフレッシュレートのゲーミングディスプレーって体感できるの?

500Hzの液晶はどれ?144~500Hzの中からVALORANTのプロに見極めてもらった

文●ジサトラユージ/ASCII 編集● ASCII

提供: 株式会社JAPANNEXT

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1台目から手ごたえを感じるK1llgraveさん

 K1llgraveさんはSoleil Gamingのユニフォームをまとい、準備万端。早速、検証をしてもらう。それぞれのディスプレーでVALORANTのデスマッチをプレイしてもらって、その後にそれぞれが何Hzなのかを答えてもらう形とした。

ランダムに並べられたリフレッシュレート別のディスプレーを、順番に検証してもらい、最後にまとめてそれぞれのリフレッシュレートを答えてもらう形とした

 筆者を含め、JAPANNEXTやSoleil Gamingの関係者が固唾を呑んで見守る中、検証に入るK1llgraveさん。ちなみに、普段はリフレッシュレート240Hzのゲーミングディスプレーを使っているそうだが、違いは感じられるのか?

 今回の検証順は、最初に机の上にディスプレーをランダムな配置で置いておき、K1llgraveさんに次に検証したいモデルを選んでもらう形とした。その結果、検証する順番は①500Hz→②144Hz→③240Hz→④360Hzとなった。

VALORANTをプレイして検証。最初に選んだのは500Hzのモデル

 1台目からいきなり最高リフレッシュレートのモデルということで、果たしてどんな反応が返ってくるのかと見ていると、「あ、この時点でだいぶ違いますね!」とすでに違いを感じている様子。

 144Hzの2台目を触った時にも、「これは余裕ですね」と自信をみせていた。

2台目は144Hz。最高値→最低値の変化なので、この落差はわかりやすいか

 ただ、最初に試した2台がリフレッシュレート最高モデルと最低モデルだったため、この違いは比較的わかりやすい。問題は、そのあとの240Hzと360Hzのモデルを触ったうえで、順番をあてられるかどうかだが……。

 真剣な表情で検証を進めていくK1llgraveさん。4台それぞれでデスマッチを1戦したところで、各々のモデルのリフレッシュレートを答えてもらうことになった。

240Hz、360Hzも検証。真剣な表情で画面の動きをチェックする

プロゲーマー、余裕の全問正解

 4台各1マッチずつだったので、もう少し検証時間が必要か聞いてみたところ。「いえ、たぶん大丈夫です」と自信はある様子。ということで、検証した順番でそれぞれのリフレッシュレートを答えてもらった。

「これが500Hzだと思います。結構余裕でわかりました」

K1llgraveさん「1台目が500Hzで、2台目が144Hz、3台目が240Hz、最後が360Hzだと思います」

 あっけなく全問正解だった。後半はゲーミングディスプレーとしてもハイレベルなリフレッシュレートの比較だったが、それでも惑わされることなく判別できたようだ。では、判断の基準となったのはどういったところなのか?

 K1llgraveさんによれば、「高いリフレッシュレートだと少し無理なエイムをしても当たりやすく、修正もしやすく感じた」とのこと。また、リフレッシュレートが高いほど、特に遠距離にいる敵に対して弾があたりやすくなる感覚があったという。逆に、低いと最後の1発があたらないという場面が増えたそうだ。

 一般的に、FPSなどのタイトルにおいては、リフレッシュレートが高いほど飛び出してくる敵の姿をより早く視認できるといった利点が挙げられる。これにより、敵が飛び出してくる場所を予測してあらかじめ照準を合わせておく、いわゆる置きエイムでもより撃ち勝ちやすくなるといえる。

 それに加えて、マウスの動きがスムーズになることで、特にトラッキングエイム(追いエイム)と呼ばれるターゲットに照準を合わせ続ける技術の精度が上がりやすいようだ。中でも遠方の敵は的が小さく、微細なエイムの調整が勝負を分けるため、スムーズな映像のほうが調整がしやすくなるのだろう。

 一方で、K1llgraveさんによると「リフレッシュレートが高いディスプレーの場合、キーボードの反応が追いついていない感じがした」という。マウスやキーボードといった操作デバイスの入力がゲーム画面に反映されるまでは、わずかとはいえ信号が伝達されるまでの遅延がある。描画がスムーズになったことによって、そうした遅延を違和感として感じる機会が増えたのかもしれない。

 そういった点では、ディスプレーだけ高品質なものを使用しても、デバイスによっては描画に反応できる直感的な操作感を得られない可能性もある。快適性を高めるには、ある程度デバイス周り全体のバランスも必要なのかもしれない。

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