FRONTIERの「FRGBLSZ790/SG2」をチェック、自作erでも心くすぐられるケース内部
RTX 4070 Ti SUPERを垂直設置、デザインもゲーム性能も妥協なしのゲーミングPC
基礎ベンチマークで高スコアーをマーク
FRGBLSZ790/SG2が搭載するCore i7-14700FとRTX 4070 Ti SUPERは、現行ラインナップの中でアッパーミドル向けの位置付けとなる組み合わせだ。
Core i7-14700Fは、性能重視のPコアが8基、効率重視のEコアが12基搭載された計20コア/28スレッドのハイブリッドアーキテクチャCPUで、最大ブースト時動作クロックは5.4GHzに到達する。多コア多スレッドが特徴でゲーミングからクリエイティブまで幅広い用途で高パフォーマンスが期待できる。
RTX 4070 Ti SUPERは「GeForce RTX 4070 Ti」のアップデートモデルで、上位モデル「GeForce RTX 4080 SUPER」と同じ16GBのビデオメモリーを搭載するようになったのが大きな特徴だ。メインターゲットは最高画質高フレームレートのWQHDゲーミング。大容量ビデオメモリーの恩恵で4Kゲーミングへの適応も期待できる。
システムメモリーについては先でも少し触れているが32GB(DDR5-5600 16GB×2)を搭載し、ゲーミング用途としては必要十分な容量だ。Core i7-14700Fのフルスペック速度であるDDR5-5600をしっかり採用しているのもうれしいポイント。
以上のようなアッパーミドル向けパーツで構成されたFRGBLSZ790/SG2の基礎パフォーマンスを、代表的なベンチマークで測っていこう。
最初は、3DCGのレンダリングでCPUのマルチスレッド/シングルスレッド性能を計測する定番の「CINEBENCH R23」および「CINEBENCH 2024」から。
定格動作で電力が抑えられるため、マルチスレッドの伸びはそこそこだが、ゲーミング性能や普段使いのレスポンスに直結するシングルスレッドは高スコアーをマークしている。ちなみに電力設定はCPU定格のMTP 219W/PBP 65Wで動作していた。
ベンチマーク中のCPU温度は、初動で一瞬85度まで上ったのち、PBP動作移行後には約51度で安定していた。室温が約30度と少々高かったものの、水冷CPUクーラーのおかげで十分冷却できているようだ。
続いて、事務アプリやクリエイティブアプリに近い負荷でPC全体の性能を測る「PCMark 10」(Ver.2.2.2701)の実行結果から。
総合スコアーが9474で、その内訳となる各種ベンチマークも軒並みスコアー10000を大きく超える結果となった。このクラスのゲーミングパソコンともなれば、事務やクリエイティブ用途も軽々とこなしてしまうことが実証された。
次は総合的な3Dグラフィックス性能を測るベンチマーク「3DMark」(Ver.2.29.8256)の実行結果から。
「Port Royal」や「Speed Way」といったWQHD(2560×1440ドット)でレイトレーシングを含む最新グラフィックを多用するテストが比較的高スコアーを記録しているのが好印象。ベンチマーク中の平均フレームレートも60fps以上を記録していた。
RTX 4070 Ti SUPERのターゲット通り、WQHD解像度であれば最新グラフィックス最高画質設定のゲームプレイも快適に行なえそうだ。
基礎ベンチマークの〆としてストレージの転送速度を「CrysrtalDiskMark 8.0.4」で計測。試用機にはKingstonの「SNV2S/2000G」が搭載されていた。PCI Express Gen4接続で容量2TBのM.2 NVMe SSDだ。
結果はシーケンシャルリード3804MB/s、シーケンシャルライト2951MB/s。スコアーとしてはPCI Express Gen3接続M.2 NVMe SSDのハイエンドクラスと同等性能を示している。十分高い性能なのでWindowsの起動からゲームのローディングまで使用感は良好だった。
容量も2TBと大容量で、ゲーミング用途に限るのであれば数年単位で容量不足の心配はなさそうだ。また戦術のとおり、FRGBLSZ790/SG2にはM.2ソケットの空きがまだ3基も残っており、将来のストレージ増設にも余裕で対応できるのがうれしい限りだ。
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