FRONTIERの「FRGBLSZ790/SG2」をチェック、自作erでも心くすぐられるケース内部
RTX 4070 Ti SUPERを垂直設置、デザインもゲーム性能も妥協なしのゲーミングPC
WQHDで高いゲーミング性能を記録。4Kも概ね良好で底力を見せた
ここからはゲーム系ベンチマークや実際のゲームタイトルを用いてFRGBLSZ790/SG2のゲーミング性能を確認していく。今回使用したゲームタイトルは次のとおり。
・「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク」:定番MMO RPGベンチマーク。動作は軽~中量級。
・「Apex Legends」:軽~中量級の定番バトルロイヤルタイトル。
・「Call of Duty: Modern Warfare III」(以下、CoD:MW3):中~重量級の人気FPSタイトル。
・「F1 24」:レイトレーシング含む最新グラフィックスのレースゲーム。
・「バイオハザード RE:4」:レイトレーシング含む最新グラフィックスのアクションゲーム。
・「サイバーパンク 2077」:レイトレーシング含む最新グラフィックスの重量級AAAタイトル。
いずれもグラフィックスオプションはゲーム内の最高設定を選択するようにして、解像度は1920×1080ドット(フルHD)、2560×1440ドット(WQHD)、3840×2160ドット(4K)の3パターンを計測している。
また、Apex Legendsとバイオハザード RE:4ではフレームレートの計測に「CapFrameX」というアプリを使用。平均フレームレートの他にデータ全体を100分割して最小値から1%の数値を「min(1%)」とし、これを最小フレームレートの代わりに記載している。
まず1本目はゲーム系ベンチマークの定番となっているファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマークの結果から。画質設定はプリセットに「最高品質」を選択し、FSRやDLSSのアップスケール機能はすべて無効としている。
フルHD、WQHDともに“非常に快適”の評価が取れるスコアー15000を大きくクリアー。4Kではスコアーが下がってしまったものの“とても快適”の評価で平均フレームレートも60fpsを大きく超えている。ファイナルファンタジーXIVのゲーム性であれば4Kでも十分実用範囲といえるはずだ。
2本目は軽~中量級の定番FPSタイトルの1つとなるApex Legends。グラフィック設定でアンチエイリアスを「TSAA」とし、すべてのオプションを最高の状態とした「最高設定」を用意した。射撃訓練場で特定のルートを移動したのちに「バンガロール」の「スモークランチャー」を射出して煙がなくなるまで待機。という一連の動きに対してのフレームレートを計測している。
フルHDとWQHDでは平均フレームレートが200fpsを大きく超えており、リフレッシュレート240Hz超のゲーミングディスプレーとピッタリなパフォーマンスを見せた。4Kでも高いフレームレートを記録しており、リフレッシュレート144Hzの4Kゲーミングディスプレーとの組み合わせもよさそうだ。
3本面のテストはこちらも人気FPSとして長年愛されているシリーズの最新作CoD:MW3。ゲーム中のグラフィックスにレイトレーシングなどは使用されておらず、グラフィックス負荷的には中量級に相当するだろう。ゲームに付属するベンチマークモードでパフォーマンス計測を行なっている。
画質設定のオプションはクオリティのプリセットに「極限」を選択し、DLSSは「クオリティ」、フレーム生成は「DLSS FG」を有効とした。ベンチマーク結果の中から、平均フレームレートと、min(1%)の数値を抜粋している。
フルHD、WQHDはともに200fps越えの高い平均フレームレートを記録しており、最高画質設定でも快適なマルチプレイを楽しめるはずだ。4Kになると平均フレームレートは落ち込むものの100fps以上キープできているのでプレイ自体は快適でまったく問題ない。ただフレームレート最優先のマルチプレイ時は設定を落とした方がいいかもしれない。
4本目のテストはレイトレーシングも取り入れた美麗なグラフィックスが特徴のレースゲーム、F1 24。ゲーム内のベンチマーク機能でフレームレートを計測する。シリーズ最新作のF1 24ではフレーム生成のDLSS FGをサポートするようになり、RTX 40シリーズとの相性がさらによくなっている。
グラフィックス設定は詳細プリセットから「超高」を選択し、アンチエイリアスに「NVIDIA DLSS」「クオリティ」を設定、DLSS FGも有効な状態を用意した。ベンチマークではステージ「バーレーン」、天候「晴れ」を選択している。
フルHDでは平均フレームレート200fpsを大きくオーバー、WQHDでも100fps台後半を叩き出しており、DLSS FGの恩恵がハッキリと表れた結果となった。
一方4Kではフレームレートが大きく落ち込んでいるが、挙動を見るにDLSS FGが上手く動作していない様子。DLSS FGはタイトルや設定によって稀にこのような挙動を見せることがあって困ったところだ。ただフレーム生成に頼らずとも平均フレームレートは60fps超え、最小フレームレートも60fps以上をキープできているのでゲームプレイ自体は問題なく良好。4Kゲーミング性能の底力を見せてくれた。
5本目のテストはバイオハザード RE:4。レイトレーシングなど最新のグラフィックス技術を採用したゲームエンジンでリメイクされた人気アクションゲームだ。
グラフィックス自動設定に「限界突破」を選択するとレイトレーシングを含めた最新フィーチャーを盛り込んだ、かなり重たいグラフィックス設定となる。ビデオメモリーの消費量もかなり増えるので16GBのビデオメモリーが有効に働くはずだ。アップスケーリング機能はオフとしている。
ゲーム開始直後の広場を特定のルートで1分間移動し続け、その間のフレームレートを測定したものが次の結果。
フルHD、WQHDともに平均100fpsを大きく超える高いパフォーマンスが確認できた。4Kでは落ち込んでしまうものの、平均、min(1%)ともに60fps以上をキープできているのでプレイ自体は問題ないはずだ。DLSSなどのアップスケーリングを使用しないネイティブ4Kでも快適にプレイできることが示されている。
最後のテストは重量級AAAタイトル筆頭であり続けるサイバーパンク 2077より、ゲーム内ベンチマークを用いてフレームレートを計測する。
画質設定はクイックプリセットから「レイトレーシング:オーバードライブ」を選択。パストレーシングも使用する超激重のプリセットだ。またフレーム生成のDLSS FGも有効にした状態で計測を行なっている。
フルHDとWQHDでは平均フレームレートが100fpsを超えており、とてもスムーズなゲームプレイを期待できる。また4Kでも平均フレームレート60fpsを上回っているので、問題なくゲームプレイを楽しめるパフォーマンスといえるだろう。
現状もっとも重いグラフィックスの1つと言って良いサイバーパンク 2077のオーバードライブ設定で平均60fps以上を出せていれば、ほぼどんなゲームタイトルでも快適な4Kゲーミングが可能だと考えられる。
こだわりパーツで組み上げられた満足度の高い1台
ここまでの検証結果から、FRGBLSZ790/SG2はデザインやイルミネーションにこだわった上で、WQHD最高画質高フレームレートから4Kゲーミングまで手が届くパフォーマンスを備える完成度の高いゲーミングパソコンということが伺えた。
RGBライティング対応DDR5メモリーや、高付加価値のARGBケースファンなど高コストのこだわりパーツを標準搭載したうえに、垂直置きビデオカードを実現しているので、同クラスのほかゲーミングパソコンと比較してやや高価なことは否めない。ただそのおかげでFRONTIERゲーミングパソコンのフラッグシップ機に相応しい出来に仕上がっていて満足度はとても高い。
多少のコストよりもこういったこだわりを求めるユーザーにはFRGBLSZ790/SG2をぜひチェックしてもらいたい。
(提供:インバースネット)
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