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全国452万社、100項目以上の属性情報を持つ企業DBを活用した「日本企業の縮図レポート」発表

「同じビルに●●●のある会社は消滅リスクが高い」!? ユーソナーが分析

2024年07月18日 07時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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「企業消滅」のリスクが低い企業、高い企業の特徴は?

 もう1つのレポートは、「企業消滅スコア」とストーリーの相関関係を分析したものだ。

 現在同社が開発中の企業消滅スコアは、LBCが持つ解散/倒産企業の実績データと、100項目以上の企業データを機械学習アルゴリズムで相関分析することにより、個々の企業の“消滅可能性”を数値化するものだ。

 今回のレポートでは、企業消滅スコア(絶対値)に基づいて8ランク(A~Hランク)の格付けを行い、「AまたはBランク」と「GまたはHランク」のそれぞれの企業群が持つストーリーの割合を算出している。

 企業消滅スコアの低い「A~Bランク企業」のトップ20ストーリーを見ると、たとえば「健康経営優良法人の認定を受けた企業」は、およそ97%の割合でA~Bランクに含まれる。同様に、「人材紹介サービスを利用している企業」「男性より女性の採用人数が多い企業」「従業員持株制度のある企業」といった企業も、95%以上の割合で同ランクに位置付けられることがわかった。

企業消滅スコアの低い「A~Bランク企業」に共通する特徴、トップ20

 一方で、企業消滅スコアの高い「G~Hランク企業」のトップ20リストでは、たとえば「同じビルにオシャレなカフェが入っている企業」「同じビルに外資企業が入っている企業」「ビルの20~29階に本社を構える企業」といったストーリーが上位に並んでいる。

 ただしこちらでは、トップの「同じビルにカフェ」でもおよそ13%にとどまる。つまり、前出のA~Bランク企業とは異なり、単一のストーリーだけでは“企業消滅リスクが高い企業”と結論付けられないことがわかる(正確に言えば「相対的には高いが、絶対的には高くない」)。

 実際に、直接的に消滅リスクが高そうな「赤字企業」「連続減収減益企業」に該当する場合でも、それ単体ではG~Hランクの格付けとなる割合はさほど高くないという結果が出ている(それぞれ約11%、9%)。

 桧山氏もこの点には注意を促し、企業消滅スコアそのものがまだ開発中の指標であること、今回のような結果が見えた背景については今後さらに分析を進めていくことなどを説明した。

企業消滅スコアの高い「G~Hランク企業」に共通する特徴、トップ20

 なお前述したとおり、ユーソナーでは今後、日本企業の縮図レポートを年1、2回のペースで定期的に公開していく予定。またメディアからの依頼に応じて、分析内容をカスタマイズしたレポートも提供するとしている。

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