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セラミック製品の高精度解析にAI、日本ガイシが導入

2024年07月04日 07時55分更新

文● MIT Technology Review Japan

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名古屋大学、日本ガイシ、アイクリスタルの研究グループは、セラミック製品の高精度解析にAIを応用する手法を開発した。従来、日本ガイシでは設計開発中のセラミック製品の評価にコンピューターシミュレーションを利用しているが、計算完了までに長い時間がかかる上、専門チームの手による作業が必要だという。

名古屋大学、日本ガイシ、アイクリスタルの研究グループは、セラミック製品の高精度解析にAIを応用する手法を開発した。従来、日本ガイシでは設計開発中のセラミック製品の評価にコンピューターシミュレーションを利用しているが、計算完了までに長い時間がかかる上、専門チームの手による作業が必要だという。 今回開発した技術は、名古屋大学が結晶育成法の研究で開発したAIモデルをセラミック製品の評価に向けて改良したもの。アイクリスタルがモデルの高精度化とインターフェイスの実装を担当し、日本ガイシは製品評価工程への適用に向けた検証を担当した。 日本ガイシは今回開発した技術を、同社の主力事業である自動車排ガス浄化用セラミック製品の評価に応用する。現在のところこの製品の評価には、実験とコンピューターシミュレーションを利用しているが、実験結果を取得してからシミュレーションが完了するまでに1〜2週間かかっている。今回開発した技術を利用することで、この期間を最短で1日に短縮できるとしている。

(笹田)

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