ASIへの準備運動は済んだ
株主総会のプレゼンテーションの最後に、孫会長兼社長は、「ソフトバンクグループは、これまで多くのことをやってきた。これらは全部、ASIのための準備運動だった。壮大な使命と夢、強い思いに比べたら、今日の株価が上がった、下がったというのは小さい話である。この1年で、ソフトバンクグループの株主価値は、14兆円から34兆円へと、20兆円も増えた。だが、これも誤差の範囲である。ソフトバンクの株価があがるのかどうかが心配だというが、それは忘れましょう。孫正義が夢を見ているのならば、それを応援しようと思ってほしい」などと呼びかけ、拍手がわいた。
そして、ソフトバンクグループが創業以来目指しているのは「情報革命で人々を幸せに」することを改めて強調。「ソフトバンクは、本業をコロコロ変えると言われるが、本業を変えたつもりは一度もない。唯一最大の本業は、『情報革命で人々を幸せに』することである。そのために手段を進化させてきた。新たなテクノロジーが生まれるのだから、手段は進化させるべきである。進化したくない人の物差しで見て、ソフトバンクを批判しているに過ぎない。これからのソフトバンクは、ASIを実現しながら、人類の圧倒的な進化に貢献したい」と述べ、ASIの実現は、ソフトバンクグループが目指す「情報革命で人々を幸せに」するという本業に合致する、新たな手段だと位置づけた。
2024年の株主総会は、孫会長兼社長の次の大きな挑戦を宣言する場になった。
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