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放送サービス高度化推進協会が内田有紀さんをゲストに「4K番組アワード」授賞式を開催!

2024年06月19日 20時30分更新

文● ASCII

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 放送および放送に関連するサービスの高度化の推進と普及を図ることを目的とする「放送サービス高度化推進協会(A-PAB)」は、昨年開始した「スゴいぞ、4K・8Kキャンペーン」の一環として開催した「A-PAB 4K番組アワード」の授賞式を6月18日に実施。各部門の最優秀作品・優秀作品および全部門を通じたグランプリ作品を発表した。

 さらに、NHKおよびBS民放5社(BS日テレ、BS朝日、BS-TBS、BSテレ東、BSフジ)による「BS4K8K 衛星放送で見ようよ!」共同キャンペーンの開催を発表。昨年誕生したばかりのキャラクター「ヨンハチさん」も登場し、4K8K衛星放送の魅力と各局のキャンペーン番組を紹介した。

 会見には「A-PAB 4K番組アワード」グランプリ受賞作品である「連続ドラマW フィクサー Season1」(WOWOW)に出演し、現在放送中のドラマ「燕は戻ってこない」(NHK総合/NHK BSプレミアム4K)でも好演を見せている内田有紀さんがスペシャルゲストとして登場し、トークセッションを繰り広げた。

優れた4Kコンテンツを表彰する「4K番組アワード」を発表

 記者会見の冒頭に、一般社団法人 放送サービス高度化推進協会 理事長の相子宏之氏が開会の挨拶。相子氏は「4K8Kの放送が開始されて5年が経過し、発展途上ではあるが対応機器の普及も2,000万台を超えてコンテンツも充実してきている」と現状を報告。相子氏は「番組自体の面白さの追求はもちろん、高画質の作品を視聴者に気軽に楽しんでいただくことも重要」と述べ、各局で制作する4Kコンテンツの魅力を伝えるべく「4K番組アワード」受賞作の発表と、「BS4K8K 衛星放送で見ようよ!」キャンペーンの開催を表明した。

放送サービス高度化推進協会 理事長・相子宏之氏

 相子氏の挨拶に続いて、今回が初開催となる「A-PAB 4K番組アワード」の授賞式が行われた。

 2018年12月1日に開始した4K8K衛星放送が5周年を迎えたことを機に、これまでにA-PAB会員社によって制作された4K映像作品の中から優れた作品を表彰するアワードで、「ドラマ部門」「紀行・ドキュメンタリー部門」「ライブ・エンターテインメント部門」「短篇映像部門」の4部門の優秀作品と最優秀作品を発表。

 「ドラマ部門」は、世の中を裏から操る“フィクサー”の暗躍と、金と権力に群がる人間たちの姿を豪華キャストの競演で描く「連続ドラマW フィクサー Season1」(WOWOW)、「紀行・ドキュメンタリー部門」は奈良・法隆寺が抱える多くの謎に迫る「令和の法隆寺~千四百年の伝承と聖徳太子の残響~」(BSフジ)、「ライブ・エンターテインメント部門」は日本3大花火大会のひとつである新潟・長岡の大花火を中継した「大迫力!長岡の大花火2022 スペシャルライブ」(NHK・NHKグローバルメディアサービス)、「短篇映像部門」は日本のものづくりに込められた想いを綴る「つくるということ」(関西テレビ放送)が、それぞれ最優秀作品に選ばれた。そして、4部門の最優秀作品の中から選ばれるグランプリには「連続ドラマW フィクサー Season1」が輝いた。

 登壇したWOWOWプロデューサーの村松亜樹氏は「各局が手掛ける多彩なジャンルの4K作品を見て学びながら、これからも良い作品を作っていきたい」と今後の抱負を述べた。

WOWOWコンテンツプロデュース局ドラマ制作部プロデューサー 村松亜樹氏

 グランプリの発表後、「連続ドラマW フィクサー Season1」に人気ニュースキャスター役で出演した内田有紀さんがスペシャルゲストとして登場。グランプリ選定への謝辞を述べ、「(撮影後に映像の階調と色調を整える画像加工処理である)“グレーディング”に力を入れている作品で、演者の顔の陰影や表情の迫力、セットの重厚感が4Kならではの鮮明な映像で伝わります。主演の唐沢寿明さんをはじめ素晴らしいキャストのみなさんの演技、各キャラクターの魅力もあいまって、どんどん引き込まれていく作品です」とドラマの魅力を紹介した。

「連続ドラマW フィクサー Season1」出演の女優・内田有紀さん

 内田有紀さんの一旦退席後、アワードの審査委員長を務めた青山学院大学総合文化政策学部の内山隆教授が全体講評を述べた。「映像、画質、表現技法は年単位で進化している。そして器の大きい4K8K映像を使いこなすためには作り手の熱量も必要。今回のアワード出品者のみなさまには、これからも映像の進化を止めず尖端にいてほしい」と、4K8K映像作品のさらなる発展への期待を語った。

内山隆 青山学院大学 総合文化政策学部教授

キャンペーンを通して4K8Kをさらに身近に感じてほしい

 「4K番組アワード」授賞式の後、4K8Kの推進キャラクター、ヨンハチさんとBSフジ常務取締役の荒井昭博氏が登壇。NHKとBS民放5局による共同キャンペーン「BS4K8K 衛星放送で見ようよ!」が紹介された。

 2020年にスタートし今回で8回目となる視聴促進を目的としたキャンペーンで、「視聴者の皆さまの生活を豊かにする一つのツールである4K8K作品を、この機会に一人でも多くの方に視聴していただきたい」と荒井氏が述べた後、6月22日(土)~30日(日)のキャンペーン期間中に放送される、ドキュメンタリーや旅番組、時代劇など各局のイチオシ番組の映像と出演者のコメントが上演された。

 今回のキャンペーンのラインナップ作品は以下の通り。

6月22日(土) BSフジ4K 20:00~「皇室のみやび 皇居三の丸尚蔵館の名宝」
6月23日(日) NHK BSP4K 18:45~「BS時代劇 大岡越前7 第1回」
6月25日(火) BSテレ東4K 19:00~「ローカル線よくばり絶景旅」
6月26日(水) BS日テレ4K 20:00~「昭和名曲歌マネ歌謡祭」
6月27日(木) BS朝日4K 21:00~「あなたの知らない京都旅~1200年の物語~2時間SP」
6月29日(土) BS-TBS4K 19:00~「麺鉄 メン食い鉄道絶景の旅 新緑の中国地方~福塩線・山陽本線・呉線・広島電鉄編、山陽本線・山口線・山陰本線編」
6月30日(日) NHK BS8K 19:00~「究極ガイド 2時間でまわる浅草寺」

BSフジ常務取締役・BS編成担当者会議主査・荒井昭博氏(写真中央)とヨンハチさん(同右)

内田有紀さんが語る4Kコンテンツの魅力

 そしてキャンペーンの紹介後、改めてスペシャルゲストの内田有紀さんが登壇し、トークセッションを展開。4Kについての質問に回答した。

 現在、代理母出産をテーマにしたドラマ「燕は戻ってこない」に出演している内田さん。4K作品の撮影時に気を付けていることは?という質問に対しては、「普段から気を付けてはいますが、髪の乱れなどは4Kだとより目立ってしまうので念入りにチェックしています(笑)。もちろんプラスの効果もあって、感情が高ぶって目が赤くなったり、頬や唇が小さく震えたり、表情の微細な変化が捉えられて、役者の魂といえるような部分が映し出されるので、演者としては非常に助かっています」と述べた。

 また、普段どのような4K作品を観ているか?という問いに対しては「歴史的建造物が好きで実物を観に行ったりもするんですが、4K映像だとそういった建造物の彫刻など、細かなディテールもよく分かるのでチェックしています。後はネコの番組ですね。毛の柔らかさだったり、目の瞳孔が細くなっていく様子だったり、目の前にネコちゃんがいるかのような感覚が味わえます。あとキャンプをよくやるので『ヒロシのぼっちキャンプ』(BS-TBS)! ヒロシさんと一緒にキャンプをしているつもりで楽しんでいます」とのこと。

 NHKとBS民放5局で4K放送を実施する、7月から開催のパリオリンピックの注目競技は?という質問には「学生時代の部活で習っていたフェンシングですね。4K映像ならスロー再生で剣の状態や剣さばきがよく分かって、競技をより深く楽しめると思います」と答えた。

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