このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

COMPUTEX TAIPEI 2024レポート 第46回

「Framework Laptop 16」はノートPCの常識を変えるモジュラー交換式PCだ

2024年06月07日 15時00分更新

文● 山根康宏 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

用途に合わせてファンのサイズを変えられる

 そして、最大の特徴は背面の拡張ベイだ。標準では75×75×8.2mmのファンを2つ搭載した「エクスパンション・ベイ・シェル」が付属する。オプションとして「Radeon RX 7700S」と75×75×11.5mmのファン2つを搭載した「グラフィック・モジュール」が提供される。

COMPUTEX

上が「Radeon RX 7700S」搭載のグラフィック・モジュール。ファン側を内側に向けて装着する

 外出時はエクスパンション・ベイ・シェルを装着して本体重量を軽くして持ち運び、自宅やオフィスでのゲーミングやビデオ編集時にはグラフィック・モジュールに付け替えれば手軽に本体性能をアップグレードできるわけだ。

COMPUTEX

GPUモジュールの脱着も簡単だ

種類豊富な拡張端子はいつでも入れ替え可能

 さらに本体の拡張端子にも大きな工夫がされている。Framework Laptop 16は左に3つ、右に3つの拡張端子を備えているが、それぞれの1つ1つに脱着可能な拡張カードを装着できるようになっている。

COMPUTEX

左右の拡張端子は拡張カードとなっており、そのまま取り外して交換できる

 この拡張カードは様々なタイプが用意されており「USB-A」「Type-C 3.2」「Type-C 4」「Type-C 240W充電」「ディスプレー出力」「3.5mmヘッドフォン」「RJ-45」などを好みの組み合わせにできる。「Type-C端子があと1つ足りない」なんてときは、外付けのUSBハブを使わずに拡張カードの1つをType-Cのものに交換すればいいわけだ。

COMPUTEX

様々な拡張端子が提供される

 この拡張カードはFramework Laptop 16本体側とType-C端子で接続・装着される。つまり拡張カードそのものがType-C端子を持つ独立したポートなのだ。そのためスマートフォンのType-C端子に装着し、外部端子として使うこともできる。

 今後、メモリー内蔵ポートやmicroSDカードリーダーの拡張カードが出てくれば、Framework Laptop 16から抜いてスマートフォンに挿してデータをコピーするのも簡単にできるようになる。

COMPUTEX

拡張カードをそのままスマートフォンでも利用できる

 デスクトップPCの自由度ほどではないが、キーボードや拡張端子、さらにGPUも好みにカスタマイズできるFramework Laptop 16は、ノートPCの可能性を大きく広げる製品といえる。予約中の価格はDIY版が1399ドル(約21万8000円)から、カスタムモデル版が1699ドル(約26万5000円)からとなっている。

COMPUTEX

Framework ComputerはノートPCの概念を変える製品を生み出した

■関連サイト

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン