JVCケンウッドは6月7日、Victorブランドの完全ワイヤレスイヤホン「HA-FX550T」を6月下旬に発売する。価格はオープンプライス、実売価格は2万9700円。ビクタースタジオのエンジニアが監修、「Tuned by VICTOR STUDIO」をうたう。カラーはブロンズとマットブラックの2色展開。
11mm口径のドライバーを採用。「シルクレイヤーカーボン振動板」は、天然素材のシルク(絹)に着目し、その成分をカーボンコーティングされたベース部に付加している。磁気回路やボイスコイルには、有線ハイクラスイヤホンと同等のパーツ、さらに音響用チャンバーの構成部品には、同社の完全ワイヤレスイヤホンでは初のステンレスを採用している。Bluetooth 5.3対応、LDACコーデックによる96kHz/24bitのハイレゾ級伝送が可能だ。
「HA-FX100T」(2020年11月発売)、「HA-FW1000T」(2021年11月発売)、「HA-FX150T」(2022年11月発売)などと続く、ビクタースタジオのエンジニアが音質を監修した完全ワイヤレスイヤホンでは最小・最軽量になったという。装着感と安定性にも配慮した形状とした。充電ケースも大幅に小型・軽量化している。重量は約5.4g(片耳)、充電ケースを含む重量は約34.4g。同サイズのドライバーを搭載した「HA-FW1000T」との比較で、イヤホン本体の体積を約32%、質量で約31%削減。
ノイズキャンセリング機能もHA-FW1000Tとの比較で最大20%向上。これはドライバー性能の向上に加えて、独自設計のパラメーターの改良などが貢献。また、風切り音を低減するウィンドカットモードも追加している。PROFESSIONALモードも5モードに拡大。さらに個性豊かなプロのチューニングが楽しめるとしている。以下の5つが使用できる。
PROFESSIONAL 1:声の魅力がより伝わるチューニング(唄もの、特に女性Vocal。EDM、バンドサウンド)
PROFESSIONAL 2:立体的な音響をテーマに自然で豊かな音像にチューニング(オールジャンル)
PROFESSIONAL 3:視界が晴れキラっとヌケの良さを感じるチューニング(80~90年代洋楽)
PROFESSIONAL 4:楽器のアンサンブル、表情をより感じられるチューニング(オーケストラ、アコースティック楽器)
PROFESSIONAL 5:音数の多い楽曲もしっかり聴きやすいチューニング(J-POP、アニメソング)
ほか、最大2台のマルチポイント接続への対応、AIを使った通話用ノイズリダクション機能なども機能面も強化した。バッテリー駆動時間(ノイズキャンセルオフ)は本体のみで最大6時間、充電ケース込みで最大21時間。15分で最大70分のクイック充電にも対応。Fast Pair対応。本体はIPX4相当の防滴性能を備える。イヤーピースは「スパイラルドットProイヤーピース」5サイズ(S、MS、M、ML、L)を同梱。