MSI、COMPUTEX TAIPEI 2024にAIやスマートシティーなどAIoT関連デモを展示
エムエスアイコンピュータージャパンは6月4日からのCOMPUTEX TAIPEI 2024ににて、スマートシティー向けの展示エリアを設置。AIとデータセンター、オートメーション、産業ソリューション、自動車ソリューションの5つのトピックを含むAIoTアプリケーションのデモを展示する。
デモのハイライトとしては、AI市場向けの多様なGPUプラットフォームとAMD、Samsung、MicronといったCXL(Compute Express Link)技術分野の主要企業の協力により開発された新しい「CXLメモリー拡張サーバー」や、NVIDIA Jetson AGX Orinを搭載した最新の自律移動ロボット(AMR)などがある。
また、新エネルギー自動車のテーマでは、MSI E-Connectダッシュボード(EMS)とAI搭載車両認識アプリケーションを組み合わせた完全なAC/DC充電器を公開。HW/SW統合のワンストップサービスを紹介する。
AIoTエリアの主な展示は以下のとおり。
・AI市場向けの多様なGPUプラットフォーム
「G4101(4U、4-GPU)」は、AIトレーニング用に最適化され、水冷式AMD EPYCシリーズプロセッサー1基、12基のDDR5 RDIMMスロット、トリプルスロットのビデオカードに対応する4基のPCIe 5.0 x16スロットを搭載。「G4201」は、高性能GPU用に8基のダブルワイドPCIe 5.0 x16スロットと1基のシングルワイドPCIe 5.0 x16スロットを備えた4Uスーパーコンピューター。科学計算、生成AI、推論アプリケーションに優れたヘテロジニアス・コンピューティングを提供する。
・S2301:CXLメモリー拡張対応サーバー
データ量の多いワークロードやインメモリーデータベース向けに設計されたCXLメモリー拡張対応サーバー。デュアルソケットの第4世代AMD EPYCシリーズCPUを搭載し、一部の次世代AMD EPYC CPUに対応。24基のDDR5 DIMMスロットと2基のPCIe 5.0 x16スロットを備え、システムにはCXLメモリー用に8基のE3.S 2Tドライブベイと、NVMeストレージ用に8基のES.3 1Tベイが搭載されており、最大8TBのメモリー拡張が可能。
・360°AIパトロールスマートソリューション
AIアルゴリズムを使用して、安全監視とインテリジェントな防災警報を実現。関係者はタイムリーに警報を受信し、状況に迅速に対応できます。軽量で長寿命(25年)、設置が簡単で多様な形状のフレキシブルな高効率ソーラーパネルやEVグレードのリン酸鉄リチウム電池(LiFePO4)を搭載。遠隔地、インフラが弱い地域、工事現場や継続的な電力供給が不便な場所に簡単かつ迅速に設置できる。
・MSI MS-C909/MSI MS-C910
「MSI MS-C909」はインテルElkhart Lakeプロセッサーを搭載したコンパクトエッジコンピューティングボックス。60度の温度環境において低電力コンピューティングカーネルを必要とする様々なアプリケーションに対応。スマートシティーやエッジコンピューティングアプリケーションで幅広く採用できるエネルギーおよびユーティリティー構築システムに柔軟性を提供する。
「MS-C910」はインテルOpenVINO AI開発ツールキットとPCIe x16スロットを備えたスマート360°AIパトロールソリューションに使用できるボックスPC。画像処理テクノロジーなど、高性能で低消費電力のコンピューティングカーネルを必要とするさまざまなアプリケーションに対応。
・AMR-AI-Cobot Pro/AMR-AI-Delivery Robot Pro
「AMR-AI-Cobot Pro」は業界全体で生産性と安全性を向上させるスマートロボットアームやNVIDIA Jetson AGX Orinを搭載し、SLAMによる正確なナビゲーション、3Dナビゲーションルートによる効率的な移動、高速オブジェクト検出、サードパーティーアプリケーションとのシームレスな統合を実現。半導体、パネル製造、電子機器、倉庫、物流、繊維、バイオテクノロジー、食品業界に最適。
「AMR-AI-Delivery Robot Pro」は、NVIDIA Jetson AGX Orinを採用し、安全で正確な配達を実現するスマートな顔認識や音声認識などの高度なAI機能を搭載。SLAM機能や3Dナビゲーションルート、高速オブジェクト検出など、さまざまな環境で優れた性能を発揮。工場、倉庫、医療施設、オフィス、住宅地、ショッピングなど、さまざまな場所で使用できる。
・モビリティーオフィスソリューション向けAIビデオ会議システム/農作業用車両向け高耐久ディスプレー
モビリティーオフィスソリューション向けAIビデオ会議システムはオールインワンのプラグアンドプレイビデオ会議ソリューション。あらゆるオフィスのスペースを簡単にプロフェッショナルなビデオ会議室にでき、アクティブノイズキャンセルと自動音量コントロールによるクリアなオーディオと4K画質と自動フレーミングにより、リモートとオンサイトの会議出席者間のスムーズなコミュニケーションを実現。
「農作業用車両向け高耐久ディスプレー」は5~21型を用意する高耐久ディスプレー。農作物の状態、収穫状況、在庫データを効率的に収集できるため農業に最適。IP69Kの防水・防塵規格を誇り、湿気、ほこり、高圧水ジェットにも耐えるほか、高輝度と高い日光視認性により、屋外でもデータを読みやすくなっている。IoTボックスとAI DVRを搭載し、リアルタイムでデータを収集・分析するなど多機能ツールとなっている。
・MSI Hyper 180デュアルDC充電器
最大180kWの充電能力を備え、デュアルガン設計を採用。コネクターにはCCS1、CCS2、NACSの3つのオプションを用意。充電管理システムを介したネットワーク制御用のOCPP1.6 J通信プロトコルをサポートして運用効率を高めるほか、プラグアンドチャージのISO 15118識別をサポートし、ドライバーの支払い利便性を高める。モバイルアプリ、RFIDカード、10.1型タッチスクリーンに加えて、広告掲載による追加収益を生み出す21.5型スクリーンも備える。
・MSI EVシリーズAC充電器/MSI EZgo ポータブル充電器
AC充電器「MSI EVシリーズ」はAI搭載のナンバープレート認識機能、複数の支払いオプション、最大14kWの充電電力(8A~60A)、タイプ1(SAE J1772)、タイプ2(IEC-62196)、NACSを含むすべてのタイプのケーブルを備えたデザインが特徴。3相電源、3方向電源入力最大22kWの高速出力モデルも用意。
「MSI EZgoポータブル充電器」は、自宅と旅行の両方に使用できるように設計され、最大11kWの充電電力や1.8型ディスプレー、8ヵ国/地域での交換可能な電源コードに対応。
・MSI E-Connectダッシュボード(EMS)
オペレーターと常駐管理者がクラウドまたはオンプレミス接続を介して監視および制御でき、電力効率とステーション管理を最適化するダッシュボード。動的負荷分散や時間帯別料金、メンバーシップ管理、ナンバープレート認証などカスタマイズされた APIサービスによるシステム間統合などをサポート。
・MS-1P17
インテルAlder Lake-Nプロセッサー搭載超薄型ボックスPC。わずか25mmの厚さと1kg未満の薄型設計のハードウェアコアで、様々な環境に簡単に固定やシャーシへの収納ができ、優れたオーディオ/ビデオパフォーマンスを備えているほか、ファンレス設計によるノイズ低減や、高い信頼性が特徴。
・MS-C918
インテルAlder Lake-N100搭載のmini PC。LPDDR5 4GBのメモリーや128GBのeMMCストレージスペースを備え、ネットワーク接続はWi-Fi 6EとBluetoothを搭載。2つのHDMIポートとCEC電源オン/オフ機能のサポートにより、マルチメディア接続機能がさらに強化。
・ND82
わずか17mmの薄さながら最新の第13世代Raptor Lake CPUと800nitsの太陽光下でも読み取り可能なディスプレーを搭載した産業用途に最適な高性能・高耐久なタブレット。ODM/OEM設計および製造サービスも提供する
COMPUTEX TAIPEI 2024
開催日: 6月4日~7日
時間: 9時30分~17時30分(現地時間)
MSIブース:M0806
会場: 台北南港展示センター ホール1(TaiNEX 1)4階