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旅の達人が伝える! スマートトラベラーへの道 第50回

"プチ移住"気分も味わえる

海外旅行は仲間とAirbnbでアパートを借りると、安くて楽しくて美味しい! その理由は

2024年06月05日 07時30分更新

文● 中山智 編集●こーのス

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日本の調味料は現地のアジアンスーパーで

 ちなみに現地で自炊すると決めた場合、事前に「アジアンスーパー」の有無と場所をチェックしておくといいでしょう。世界各国、ある程度の規模の都市なら、アジア系の食材や調味料を扱っているスーパーがあり、醤油やソースといった調味料や納豆など、日本でおなじみの調味料を現地調達することができます。塩やコショウ、砂糖などはアパートメントのキッチンに用意されているケースも。

 自分はよく現地でカレールーを購入し、カレーを作り置きしておくことで、一緒に泊まっている仲間が好きな時にあたためて食べられるようにしておきます。

おたふくソースや醤油など、日本で定番の調味料はアジアンスーパーで購入できるかも

カレールーは肉エキスが入っていて持ち込めない国も多いので、現地調達がベターです

バルセロナでカレーを煮込む筆者

 ただ、輸入食材はちょっと高めのものもあり、現地で完全に日本食を再現しようとすると逆に割高になってしまうこともあるので注意です。また、現地の調味料は量が多く割高なので、自分の場合は日本の百均ショップで小さめの調味料を買って持っていくこともあります。

 ちなみにアジアンスーパーには、日本円で5000円〜6000円くらいの安い炊飯器が売っていることも。もちろん、一緒に精米も売られているので、自分の場合は現地で炊飯器ごと購入して、ご飯を炊くことが多いです。複数人で生活していれば、炊飯器を買って白米を炊いても、外食を繰り返すより安いんですよね。白い飯があれば、あとは卵料理やハムなどを添えれば、立派な朝食ができます。

スイッチを下げて炊くだけの簡単炊飯器。アジアンスーパーで売っていることが多いです

鍋で炊いてもいいのですが、意外と火加減の調整などがめんどうなので、炊飯器をついつい買ってしまいます

精米も売っているので、わざわざ日本から持ち込まなくてもオーケー

バルセロナ取材にて。部屋でごはんを食べる3人

洗濯機付きの部屋なら気軽に洗濯ができる

 もうひとつ、アパートメントタイプの「民泊」を長期滞在にオススメするのは、洗濯機がある施設が多いから。長期滞在している時に結構困るのが洗濯で、滞在日数分の着替えを持っていくとかなりの荷物量になってしまいます。かといって手洗いは時間もかかるし、手で絞ると乾きも遅いですよね。

 その点、洗濯機があれば手軽に洗濯もできるし、脱水も強力なので乾きも早い。なかには乾燥機が完備されている部屋もあったりして、その場合は干す作業がなくなり非常にラクです。海外にもコインランドリーはありますが、店まで行って洗濯や乾燥を待っている時間がもったいなので、部屋に洗濯機があると重宝します。なので、Airbnbで検索する時は、「洗濯機」のチェックを入れて探すことが多いです。

洗濯機があるだけで、荷物も減らせるし洗濯に使う時間も節約できます

ホテルより部屋が広くて仕事もしやすいのが魅力

 最大の利点は、同価格帯のホテルと比べて部屋が大きいこと。例えば今年のバルセロナ取材で利用した部屋は、3LDK。3人で泊まったので、それぞれにベッドルームがありますし、ダイニングのテーブルは、各自パソコンを開いての作業場所にと、余裕のある部屋割りでした。

ダイニングはパソコンを広げて作業部屋として活用しました

今年泊まったアパートメントはベッドルームが3つあり、プライベート空間もありと快適でした

 このアパートメントに6泊して、宿泊料は約14万円でした。ひとり1泊7800円ほどの計算です。MWCが開催される期間のバルセロナは宿泊代が高騰しますし、円安もあり、この金額では小さなビジネスホテルすら宿泊することが難しいので、かなりオトクです。

2年前はひとり旅だったのでビジネスホテルにしましたが、シャワーとトイレは共同で1泊1万円ほどでした。円安の今はさらに高くなっているはず……

 (次ページ:ホテルとは勝手が違うので利用には注意点も)

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