東日本旅客鉄道(JR東日本)千葉支社は5月30日、京葉線の快速電車を一部増発するダイヤ変更を2024年9月1日に実施すると発表した。同線の所要時間短縮と混雑緩和を狙う。
快速を上下最大12本増発
今回のダイヤ変更の主な内容は以下の2点だ。
●朝と夜の京葉線〜内房/外房線直通各停を一部快速に格上げ
京葉線と内房/外房線を直通する各駅停車に関しては、朝と夜の時間帯に上下各2本を快速に格上げし、所要時間の短縮を図る。
平日朝の所要時間を現行ダイヤ(各駅停車利用)と比較した場合、君津駅(内房線)〜東京駅間は10分、上総一ノ宮駅(外房線)〜東京駅間は15分の短縮となる。
いずれも3月のダイヤ改正まで存在した通勤快速より4分遅い程度。不完全な形だが、通勤快速の復活に近いダイヤ変更だ。
●京葉線内の快速運転時間帯を拡大
京葉線内のみ運転の電車についても、速達性向上を目的として一部の各駅停車を快速に格上げ。前述した内房/外房線直通列車を含め、快速電車を平日は上下あわせて7本、土休日は12本増やし、運転時間帯も拡大する。
●一部で運転時刻や発着番線の変更もあり
9月1日のダイヤ変更にあわせ、京葉線と内房/外房線では快速電車以外にも、運転時刻や発着番線の変更が発生する見通し。京葉線と直通する武蔵野線の時刻は変更しない。
5月30日現在、ダイヤ変更に関する詳細は発表されておらず、同社は8月23日発売予定の『JR時刻表9月号』などで確認するよう案内している。
京葉線をめぐっては2024年3月、JR東日本が通勤快速の廃止など、朝夕ラッシュ時を中心に快速電車を大幅に削減するダイヤ改正を実施。沿線自治体を中心に同社に対する批判的な意見が挙がっていた。