イタリア・ミラノにあるシャオミカフェに行こう
シャオミのスマートフォンやスマートデバイスをその場で買えるシャオミストア。世界各国で展開されており、日本でもオープンが期待されるが、その前段階ともいえるポップアップスペースが5月25日から9月1日まで渋谷PARCOにオープンしている。
一方、海外ではストアの形態を進化させたお店も登場。イタリアのミラノにはシャオミカフェがあり、地元の憩いの場となっている。本稿ではそのシャオミカフェの様子をレポートする。
シャオミカフェがあるのはミラノのヴェルツィエレ通り(住所:Via Verziere 3, Milano)。観光地として有名なドゥーモ広場からも歩ける距離だ。遠目に見るとオレンジのロゴと看板からシャオミ関連のお店であることがわかるが、ミラノの街中に溶け込むように派手さはなく、ロゴの大きさやカフェの文字はデザインよくまとめられている。
シャオミカフェの営業時間は月~金曜日で土日は休業。8時~19時までオープンしているが、筆者が訪れたときは「店内に入れるのは12時から」とのことだった。左側にオープンカフェがあり、ここでドリンクを買えるので、午前中はそこだけの営業なのかもしれない。また、道路側にも座席があるので、天気が良ければ屋外で飲食を楽しめそうだ。
1階は純粋なカフェ営業で食事もできる
店内は1階と地下がある。シャオミカラーのオレンジとホワイトでまとめられたインテリアは、かなり上品だ。12時すぐに店内に入ったところ先客はいなかったが、しばらくすると続々と地元のお客さんが入ってきた。すでにこの場所にあるカフェとして十分知られた存在になっているようである。
奥の壁面にはHyperOSやXiaomi 14シリーズの説明もあり、シャオミのお店であることを実感できる。1階にはシャオミ製品の展示はなく、純粋な飲食店となっている。
入り口を入ると、すぐにレジとキッチンカウンターが見える。テイクアウトの場合はここで注文して受け取り、そのまま店を後にするようだ。お昼時ということもありテイクアウト客の姿はかなり多かった。写真に撮れなかったが、紙製のボウルには「Mi」ロゴが入っており、シャオミファンなら店内飲食しつつもテイクアウトもしたくなるかもしれない。
食事は13ユーロ(約2200円)から。最近のヨーロッパの物価を考えると妥当なところだろう。ベジタリアン向けのメニューもあるなど、こだわりも見せている。店内飲食の場合は座席での注文となる。
席に座ると紙製のマットにはシャオミ製品のスペックが書かれており、ちょっとした広告効果もありそうだ。QRコードがあるのはメニューとオーダー用のもの。言葉が話せなくてもスマートフォンがあれば注文できるのはありがたい。スタッフはイタリア語だけではなく、英語もできるので会話はなんとかなるだろう。
こちらがQRコードを読み取って表示されるメニューの一部。食事は前述したように13ユーロから、飲み物はコーヒーが1.3ユーロ(約220円)と結構リーズナブルだ。ランチ時間は混んでいるかもしれないので、午後の遅い時間あたりにコーヒーだけ飲みに立ち寄るのもいいだろう。あるいは夕方からアルコールを楽しむのもありだ。
地下にはシャオミ製品が展示されており、隠れ家的雰囲気
明るく解放感のある1階に対し、地下は秘密基地的な雰囲気になっている。1階のテーブルが混んでいても、地下のほうが座席数があり、ここまで満席ということはないだろう。穴場としてオススメの場所かもしれない。実際に地下席でPC片手に作業しているお客さんも、何名か見かけた。
この地下にはシャオミのスマートフォンやスマートホーム製品を展示してある場所があり、簡単なショールームにもなっている。スタッフがつきっきりで説明してくれるわけではないものの、落ち着いて製品を触ることができるのだ。
話題のXiaomi 14 Ultraも展示してあった。デモ用の撮影スペースもあるとよいのだが、製品に触れるだけでも貴重な場所と言えるかもしれない。ミラノにはUNIEUROという家電量販店もありスマートフォンも販売しているが、高価な製品はショーケースの中に納められているので自由に触れないことが多い。
食事のほうはサーモンとアボガドのトースト(のようなメニュー)を注文してみたが、味はなかなか美味しかった。13時くらいまでゆっくり飲食を楽しんだが、13時近くになると1階は9割ほど座席が埋まるほど混んできたが、食事の味がしっかりしていることも人気の理由なのだろう。
ミラノ観光をしたら休憩がてら訪れてみたい場所
ミラノの街はトラムも走っており、街中の移動もラクにできる。また写真映えする場所も多いので、ついつい移動しすぎて夕方にはクタクタになってしまうこともある。シャオミカフェの場所をあらかじめチェックしておき、夕方に休憩しに行くというスケジュールにするのもいいかもしれない。
日本にもいずれシャオミストアがオープンすると期待したいが、ミラノのようなカフェスペースは飲食だけに立ち寄る客も多く、シャオミのロゴや製品に自然と触れ合える場所にもなっている。飲食店の営業はなかなか難しいだろうが、カフェチェーン店と組むなりして日本のシャオミストアにもカフェの併設をぜひお願いしたい。