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マザーの背面コネクターって実際どう?ASUS「BTF」で組んでみたら世界が変わった

2024年06月05日 10時00分更新

文● ジサトラユージ 編集● ASCII

提供: ASUS JAPAN株式会社

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見た目も利便性も◎だが惜しい部分も

 では、実際に組み込んでみるとどうなのか。前述したパーツを使って組んでみた。

 表側の見た目は、やはり従来のPCよりもすっきりとした印象だ。特に、ビデオカードの補助電源ケーブルがないのはカードのデザインを邪魔しないため嬉しい。

ビデオカードにケーブルが必要ないのは、見た目に大きな影響がある。ただ、ブラケットの反対側に支えがないのが少し気になったので、今回は付属のステーを使った

 また、肝心の組みやすさについてだが、裏側から直接ケーブルを接続できるのは想像以上に組みやすさを感じた。

裏面の配線状況

 コネクターが表にある場合、裏配線側からわざわざケーブルを引き出した上に、それをグイっと曲げてマザーボードに挿し込んだりする。さらに、PCケースの設計やファンなどの配置次第で、コネクターの位置が狭く届きにくい場所になってしまうこともある。

 パーツを固定する順番次第で配線しやすくすることは可能なのだが、特にPC自作初心者などの場合、パーツの特性を考えながら組む順番を考えるというのは結構難しい。

 一度パーツを固定したものの、作業を進めると組みにくかったのでパーツを外さないといけない……なんて経験をした人もいるのではないだろうか。

 その点、背面にコネクターがあれば邪魔になるものもほとんどないので、パーツの固定順もあまり考える必要がない。何よりすべてのコネクターやピンがパッと見でわかりやすいのがいい。

背面のコネクターはパーツによって遮られることがないため、探しやすい上に接続もしやすい

 一方で、やや気になる部分もあった。裏配線スペースの奥行きがあまり深くないため、コネクターの高さがギリギリになってしまっている。ケーブルが重なったりすると、サイドパネルを押し出してしまい、外れやすくなっていた。

コネクターからケーブルが直立していると、裏配線のスペースでは奥行きがギリギリ。L字コネクターなどであればスペースの心配をしなくても済むかも

 特に、今回のPCケースであるTUF Gaming GT302 ARGBは、ネジなどを使わずに留め具で固定しているのでサイドパネルが外れやすい。利便性は高いが、配線のまとめ方によっては勝手に開いてしまわないか若干心配になる。背面コネクターのマザーボードでPCを組む際は、ケーブルがなるべく重ならないように注意してまとめたほうがよさそうだ。

 とはいえ、写真を見てわかるように、割と雑にまとめてもパネルが閉まらないというわけではない。配線が苦手でも、ある程度ケーブルを散らすぐらいの意識で十分そうに感じた。

 ちなみに、CPUクーラーから出ているケーブルについては、どうしても表から見えてしまう。この辺りも今後は表側から見えないようになっていくのだろうか。

CPUクーラーには簡易水冷モデルの「ROG Strix LC III 360 ARGB White Edition(未発売)」を採用。ケーブルは出ているが、あまり目立たないので見た目への影響は少ない。この辺りは今後変化があるのだろうか?

トップには140mmのファンを3基搭載可能。360mmのラジエーターも余裕を持って取り付けられた

配線のイメージが変わる快適さ
普及が待たれる

 背面コネクターのマザーボードはまだ多くはない。PCケースを選ぶということもあり、普及のハードルも高めなのが現状だ。とはいえ、マザーボードメーカー以外にも背面コネクター対応のPCケースを販売するメーカーも出てきている。

 昨今はPCの見た目にこだわりを持つ人も増えており、ケーブルレスですっきりとした外観に魅力を感じる人は少なくないはずだ。そして、PCの自作やカスタムにおいても配線が手軽なことは大きなメリットとなる。将来的にビデオカードなどを新しいパーツに取り換えたいという時も、ケーブルが邪魔になりにくい。

 配線を苦手に感じている自作erは、背面コネクターで一度組んでみたら世界が変わるだろう。筆者としても、この背面コネクターの快適さはぜひ普及してもらいたいと願うばかりだ。

(提供:ASUS JAPAN株式会社)

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