30分毎の消費電力を翌日に確認できる「プレミアム電力データ提供サービス」
ヒラソル・エナジーは5月20日、分散した消費電力情報を一元管理し、毎日の消費電力管理を実現する「プレミアム電力データ提供サービス」を開始した。
電力会社が設置している電気料金精算のための電力メーター(スマートメーター)の数値を、利用者の同意の下に同社が一般社団法人電力データ管理協会より取得し、利用者の希望の形式で提供するサービス。
電力の消費量は通常、使用量・料金の明細が手元に届くおよそ2ヵ月後にしか知ることができないが、同サービスは毎日の消費電力をわかりやすく見える化し、30分毎の消費電力量データを翌日に確認できる。同社が用意するウェブ画面やシンプルなウェブAPIを通じて情報提供するほか、個別カスタマイズプランも提供し、利用者のITシステムに直接データ連動可能。
小売電気事業者は電力自由化により従来の一般電気事業者10社からおよそ700社に増加し、電気使用量の情報も分散しているが、本サービスを利用することで異なる電気事業者の情報を一元的に管理可能。
データ集計の単位は、日次と月次の2種類を提供。日次の場合は翌日、月次の場合は翌月検針日10〜16日後に提供する(各データの提供エリアは順次拡大中)。なお、日次データにはデータ欠測が発生する可能性があるが、サービスでは欠損のフラグを作成するとともに後日欠測値の補完が可能。
また、2025年6月からはリアルタイムでの提供を予定。
毎日の消費電力データを早期に取得できれば、電力の過剰使用や過少使用などの異常を発見しやすくなり、迅速に対応できる。具体的な利用例としては、社用EV(電気自動車)の充電ステータス管理や、店舗の冷蔵・冷凍設備の異常検知などがある。