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有機EL搭載&真のプロ仕様になったiPad Proに、Apple PencilもProに進化! 春のiPad祭り特集 第16回

【レビュー】M4搭載のiPad Proはスペックも価格も圧倒的!

2024年05月14日 06時00分更新

文● 村上 タクタ 編集●飯島 恵里子/ASCII

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M2搭載iPad Pro 13インチ(左)と、M4搭載iPad Pro 13インチの厚さの比較。今回のM4搭載iPad Pro 13インチが、いかに薄いか分かっていただけるだろうか?

1.3mm薄く、103gも軽くなっている

 本体の薄さも驚異的。13インチモデルも11インチモデルも薄くなってるのだが、11インチモデルはバッテリー容量を稼がなければならないのか、13インチモデルの方が薄い。11インチモデルは5.3mmだが、13インチモデルは5.1mmしかない。

 2018~2022年のiPad Pro 12.9インチは、歴代6.4mmだったので、1.3mmも薄くなったことになる。数字で見るとさほどでもないが、実際に比べてみると、こんなに差が大きい。

 さらに重さは682g→579gと、100g以上も軽くなっている(11インチは、466g→444gと22gの差、いずれもWi-Fi仕様)。

 違いはそれだけではなくMagic Keyboardが685g→666gと、こちらも軽量化されている(実測値、13インチの場合)、合計の重さは1374g→1251gと123gも軽くなっている。従来、iPad Pro13インチにMagic Keyboardを装着するとかなり重かったが、これでMacBook Air 13インチと変わらない重さになった。

Magic Keyboard(左が前モデル、右がM4用)も、大きく変わっている。ファンクションキーが設けられ、トラックパッドも拡大されており、パームレスト部分などはアルミ製になっている

Apple Pencil Proは、絵を描く人なら手放せなくなるはず

 そして、最後に、Apple Pencil Proである。

 これは、価格も同じなのでApple Pencil(第2世代)の事実上のリプレイスだといえる。ただ、今回発売されたM4搭載iPad Pro、M2搭載iPad Airでは、Apple Pencil(第2世代)は使えないし、以前の機種でApple Pencil Proは使えない。なにか、世代間の技術上の問題があるのだろうか? Apple PencilもMagic Keyboardも、新しいのを買わなければいけないのでコスト負担が非常に大きい。

 新しいApple Pencil Proの追加機能は、握るとペン先や、色、太さなどのメニューが出てくるスクイーズと、回転軸方向を計測することでカリグラフィや平筆的な描画が可能になるバレルロールと、それらの動作をTapTicエンジンで伝える触覚フィードバックだ。

スクイーズすると小さなメニューが出てくるのはとても便利。Apple Pencil Proのサイズや外観は、ロゴ以外はApple Pencil(第2世代)と完全に同じ

 まだ、ほとんどアップル純正アプリしか対応していないが、Fresco、Procreate、ClipStudioなどのアプリが対応してきたら、絵を描く人は、これなしではいられなくなると思う。

 しばらくの間、Apple Storeでコンフィギュレーションを変えながら、預金残高とにらめっこする日が続きそうだ。

 

筆者紹介――村上タクタ
 趣味の雑誌を30年間に600冊ほど作ってきた編集者・ライター。バイク雑誌「ライダースクラブ」で仕事を始め、ラジコン飛行機雑誌「RCエアワールド」、海水魚とサンゴ飼育の雑誌「コーラルフィッシュ」、デジタルガジェットの本「flick!」の編集長を約10年務めた後退職。現在フリーランスの編集者・ライターであり、ウェブメディアThunderVoltの編集長。HHKBエバンジェリスト、ScanSnapアンバサダー、mmhmmヒーロー。iPhone、iPadなどのデジタルガジェットや、バイク、クルマ、旅、キャンプ、絵画、日本酒、ワインと家族を愛する2児の父。

 

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