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『HELLDIVERS 2』を満喫! AMD Radeonの追加で『パルワールド』もサクサク

ゲーミングPCの⾃作はAMD Ryzen 8000Gにお任せ! 初期投資が少なくパワーアップも⼿軽でうれしい

2024年05月31日 17時00分更新

文● 藤田 忠 編集●ハイサイ比嘉

提供: 日本AMD

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ゲーミングPCの自作なら、「AMD Socket AM5」プラットフォームがオススメ!

 PCを自作する際にCPUやマザーボードの話題で登場する“Socket”(ソケット)とは、マザーボード上にある、CPUを装着する場所の形状のことだ。例えばAMDのCPUおよびマザーボードなら、「AMD Socket AM4」プラットフォームや「AMD Socket AM5」プラットフォームといった情報を目にするだろう。

 このうちSocket AM4は、2016年の登場からすでに約8年が経過した。今なおサポートが続く長寿命を誇り、2024年2月にもSocket AM4対応の「AMD Ryzen 5000」シリーズの新モデルが投入された。Socket AM4対応マザーボードはファームウェアをアップデートすることで数年前の製品でもこれら新しいCPUに対応しやすいため、コストを抑えた自作PCを狙うなら有力な選択肢といえる。

Socket AM4向けCPUのRyzen 5000シリーズは、まだまだ多くのモデルが販売されている

 一方これからゲーミングPCを自作するなら、2022年に登場したSocket AM5をお勧めしたい。Socket AM5も長寿命を期待できるだけでなく、「AMD Ryzen 8000G」シリーズ、「AMD Ryzen 7000X3D」シリーズといった対応CPUのラインアップ拡充も魅力だ。前者のRyzen 8000GシリーズはGPU内蔵CPUの「AMD Ryzen APU」最新版で、導入コストを抑えつつゲームを楽しめる。後者のRyzen 7000X3Dシリーズは、大容量キャッシュ「AMD 3D V-Cache」を採用することでゲームパフォーマンスを引き上げており、ユーザーの評価も上々だ。

Socket AM5対応CPUの「AMD Ryzen 7000」シリーズ。クリエイティブな作業に最適な32スレッドCPUや低TDP CPUなどもあり、ラインアップが豊富だ

現行プラットフォームのSocket AM5は対応マザーボードの選択肢が多いため、機能や予算に合わせて選びやすく、白色コーディネイトのPCも自作しやすい。掲載写真はデザイン面や高いコスパで大人気となっているASRockのマザーボード「B650 Steel Legend WiFi」だ

どの程度のスペックなら、どんなゲームを遊べるのか?

 Socket AM5はさまざまな魅力を備えるものの、ゲーミングPCを自作するうえで一番気になるのは「どの程度のスペックなら、どんなゲームを遊べるのか?」という点だろう。そこで、最新Ryzen APUの「AMD Ryzen 7 8700G」と「AMD Ryzen 7 7800X3D」をベースに組んだPCで調査した。

 Ryzen 7 8700Gを採用した理由は、内蔵GPUとしては高性能な「AMD Radeon 780M」を内蔵しているためコストを抑えてゲームを楽しめることと、ビデオカードを後から追加してパワーアップできることが両立している点だ。ビデオカード分の予算が浮かせられるため、OSを含めても10万円台前半の予算で自作PCを組めるのだ。

 このためまずは“Ryzen 7 8700G+ビデオカードなし”で遊べるゲームを調査して、次にミドルロークラスのGPUを搭載するビデオカードを追加して“Ryzen 7 8700G+ビデオカードあり”の状態でも調べている。今回は、3万円台後半から選べる「AMD Radeon RX 7600」搭載カードとしてASRcok「AMD Radeon RX 7600 Challenger 8GB OC」を追加した。なお、ドライバーは『AMD Software: Adrenalin Edition 24.3.1』を利用している。

Ryzen APUシリーズ最上位のRyzen 7 8700Gは、GPUとしてRadeon 780Mを内蔵。Radeon 780Mは、ローエンドクラスのビデオカード並みの性能を備えているのだ

AMD Ryzen 7 8700G検証環境の主なスペック
CPU AMD「Ryzen 7 8700G」(8コア/16スレッド、最大5.10GHz)
CPUクーラー Corsair「iCUE H115i RGB ELITE CW-9060059-WW」(簡易水冷、140mmファン×2)
マザーボード ASRock「B650E Taichi」(AMD B650Eチップセット、ATX)
メモリー Crucial「Pro Overclocking DDR5-6000 32GB Kit CP2K16G60C36U5B」(16GB×2、DDR5-6000)
ビデオカード AMD「Radeon 780M」(CPU内蔵)/
ASRock「AMD Radeon RX 7600 Challenger 8GB OC」(Radeon RX 7600、8GB DDR6)
ストレージ Crucial「T500 2TB CT2000T500SSD8」(2TB M.2 SSD、PCIe4.0×4 NVMe)
電源ユニット SUPER FLOWER「LEADEX PLATINUM SE 1000W-BK」(1000W、80PLUS PLATINUM)
OS Windows 11 Home 64bit(23H2)

ゲーム最強CPUの「AMD Ryzen 7 7800X3D」でチェック、さらにWQHD解像度で楽しめるGPUも追加して試した

 Ryzen 7 7800X3Dはというと、“ゲームに強いCPU”として知られる製品だ。そのスペックは8コア/16スレッド、最高クロック5.00GHzとRyzen 7 8700Gと一見似ているものの、96MBもの大容量L3キャッシュを採用している点が大きく異なる。さすがにRyzen 7 8700Gからのグレードアップには向かないが、ビデオカードの予算を確保できるならRyzen 7 7800X3Dを使った自作PCは“アリ”だ。そこでRyzen 7 8700Gと同様にRadeon RX 7600を組み合わせることで条件を揃え、大容量キャッシュによってどのゲームのパフォーマンスが向上するかをチェックした。

 またRyzen 7 7800X3Dではもう1歩進めて、画面解像度WQHD(2560×1440ドット)で遊べるGPU「AMD Radeon RX 7800 XT」を組み合わせた場合も調べた。Ryzen 7 7800X3Dの場合、ビデオカードの接続に使えるPCI Express(PCIe)のレーン数が「x16」となっており、より高速にGPUとデータをやり取りできるため、ミドルクラス以上のGPUとの組み合わせに向いているからだ。

AMD 3D V-Cacheを採用したRyzen 7000X3Dシリーズ。8コア/16スレッドを備えるRyzen 7 7800X3Dは、バランスの良い性能と価格で人気だ

AMD Ryzen 7 7800X3D検証環境の主なスペック
CPU AMD「Ryzen 7 7800X3D」(8コア/16スレッド、最大5.00GHz)
CPUクーラー Corsair「iCUE H115i RGB ELITE CW-9060059-WW」(簡易水冷、140mmファン×2)
マザーボード ASRock「B650E Taichi」(AMD B650Eチップセット、ATX)
メモリー Crucial「Pro Overclocking DDR5-6000 32GB Kit CP2K16G60C36U5B」(16GB×2、DDR5-6000)
ビデオカード ASRock「AMD Radeon RX 7800 XT Steel Legend 16GB OC」(Radeon RX 7800 XT、16GB DDR6)
ストレージ Crucial「T500 2TB CT2000T500SSD8」(2TB M.2 SSD、PCIe4.0×4 NVMe)
電源ユニット SUPER FLOWER「LEADEX PLATINUM SE 1000W-BK」(1000W、80PLUS PLATINUM)
OS Windows 11 Home 64bit(23H2)

 このほか検証環境のPCは、ASRock製マザーボード「B650E Taichi」や、Crucial製DDR5メモリーなどで構成した。B650E Taichiは「AMD B650E」チップセット採用のハイエンド製品で、PCIe5.0対応のNVMe M.2 SSDといった新世代規格をサポートしている。DDR5メモリーの動作クロックはCPU内蔵GPUのパフォーマンスに大きく影響するため、DDR5-6000駆動の製品を利用した。

マザーボードは、AMD B650Eチップセットを採用した「B650E Taichi」を組み合わせた。PCIe5.0対応NVMe M.2 SSDなどの新世代規格をサポートしたハイエンド製品だ

Crucialの「Pro Overclocking DDR5-6000 32GB Kit CP2K16G60C36U5B」。DDR5メモリーの動作クロックは、CPU内蔵GPUのパフォーマンスに大きく影響するため、DDR5-6000駆動品を使用

CPU内蔵GPUに割り当てるビデオメモリーは、マザーボードのUEFIから設定可能。デフォルトの512MBから4GBに変更することで、パフォーマンスを向上できる

CPU内蔵GPUのRadeon 780M向けに、ビデオメモリーとして4GBに設定した

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