Leica Summilux搭載の高性能なカメラ
カメラは最初に紹介したように、5000万画素のセンサーを4つ搭載している。メインカメラは23mmで、ソニー製の1インチセンサー「LYT-900」を採用している。レンズはLeica Summilux。さらにF1.63からF4.0まで無段階で可変する絞りも搭載した。
超広角カメラは12mm(0.5倍)でF1.8、5cmのマクロにも対応。望遠は2つを搭載し、75mm(3.2倍)はF1.8、ポートレートに最適な焦点距離で、テレマクロは10cmまで寄れる。ペリスコープ式の120mm(5倍)はF2.5でデジタルでは最大2875mm(120倍)、30cmのテレマクロ対応だ。
カメラ性能が高いだけあり、カメラの設定項目も多い。とはいえ、そのまま気にせずシャッターを押せば綺麗な写真が撮れるのがXiaomi 14 Ultraのいいところだ。
カメラを起動すると倍率は0.5/1/2/3.2/5倍が表示される。倍率部分を長くタップすればリニアに倍率を変えることができる。20倍以上では撮影している部分の全体像が片隅に縮小表示だれる。また画面上部中央の下矢印をタップすればクイック設定メニューが表示される。
クイック設定で、他社のスマートフォンカメラではほぼ見られないのが「絞り」だ。デフォルトではAUTOになっているが、タップするとF1.63、F2.0、F2.8、F4.0をワンタッチで切り替えできる。また、「LEICA」と表示されている部分はウォーターマークの切り替えが可能。一般的なスマートフォンに見られる写真内にロゴや情報を記録するものと、写真の枠外に表記して作品風に仕上げるものが選べるうえ、これらのウォーターマークはあとから消去できる。
カメラ画面の右上に見える小さな「LEICA」ロゴをタップすると、ライカカラーの「ライカオーセンティック(LEICA Authentic)」、シャオミとライカで協業したデジタル仕上げの「ライカバイブラント(LEICA Vibran)」をトグルで切り替えできる。
ビデオモードでも写真モードと同じ倍率が表示される。デジタルでは最大15倍までの撮影が可能だ。クイック設定からはビデオ解像度の切り替えが可能で、最大で8K 30fpsに対応、4Kは最大120fps撮影も可能だ。
プロモードではJPEG、RAW、JPEG+RAW同時撮影の切り替えが可能。プロモードなら絞りを無段階で調節できる。光芒を細かく調整したいときなど、プロモードなら自在なコントロールが可能だ。
カメラのモードは、プロ/映画/ビデオ/写真/ポートレート/ドキュメント/もっと見るの7つ。もっと見るにはさらにバリエーションのあるモードが搭載されている。この中の監督モードは英語でディレクターモードというもので、ビデオカメラに似たUIで動画の撮影が可能だ。さらにVlog撮影にも対応している。
エモイ! Xiaomi 14 Ultraのカメラ作例
Xiaomi 14 Ultraで実際に撮影した写真を掲載する。いずれもライカモードはライカオーセンティック、標準モードでの撮影のため解像度は1200万画素となる。
他社スマホとは比較できない
唯一無二の「カメラスマホ」
高性能なXiaomi 14 Ultraのカメラは、一般的なスマートフォンの写真撮影に飽き足らないユーザーのニーズを十分カバーできるだろう。ライカカラーを手軽に楽しめるだけではなく、絞りやレンズフィルターを使えば写真撮影そのものを楽しむこともできる。しかも普通の人が使っても、常に失敗ない美しい写真を撮ることもできるのである。
スマートフォンとしての性能はもちろん高く、カメラとしての性能や使い勝手はこれまでの日本市場にはなかったまったく新しい概念の製品と言えるだろう。Xiaomi 14 Ultraは日本でのシャオミのブランドイメージを変えるだけではなく、スマートフォンのさらなる可能性を多くの日本人に与えてくれる存在になりそうだ。
Xiaomi 14 Ultra | |
---|---|
メーカー | Xiaomi |
ディスプレー | 6.73型有機EL、120Hz |
画面解像度 | 3200×1440ドット |
サイズ | 約75.3×161.4×9.2mm |
重量 | 約219.8g |
CPU | Snapdragon 8 Gen 3 |
メモリー | 16GB |
ストレージ | 512GB |
カメラ | アウト:50MP(23mm標準) +50MP(75mm望遠) +50MP(120mm望遠) +50MP(12mm超広角) /イン:32MP |
バッテリー容量 | 5000mAh(90W対応) |
生体認証 | ○(画面内指紋、顔) |
USB端子 | Type-C |
カラバリ | ホワイト、ブラック |
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