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新たなタグライン「Essential Core Manufacturing」にあわせて発表

佐藤可士和氏が部品メーカーNOKの新ロゴをデザイン。CEOが込めた想いは

2024年04月10日 11時00分更新

文● 貝塚/ASCII

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 数々の大手企業のロゴをデザインしてきた佐藤可士和氏だが、部品メーカーのロゴデザインを担当するのは、今回がはじめてとのこと。制作にあたっては鶴正雄氏と何度も議論を交わし、方向性の調整を重ねながら決めていったという。

 「(アルファベットが読みやすいことだけにこだわったロゴにした場合)エヌ・オー・ケーと発音はできても、その先のイメージがわからない。(新ロゴは)アルファベットではなく、NOKがしたかったことを表現しているビジュアル。細かくて、膨大なイメージをビジュアルに集約している。

 正雄さんの持つ課題感は難しかった。NOKグループの各社がフラットであることを、どのようにまとめるか、すぐには(イメージが)見つからなかった。NOKという企業の歴史や活動に対するリスペクトが必要だった(会見中のコメントより抜粋)」(佐藤可士和氏)

数々の大手企業のロゴをデザインしてきた佐藤可士和氏だが、部品メーカーのロゴをデザインを担当するのは、今回がはじめてなのだという

創立100年に向け進んでいくNOK

 同社は、今年で創立から83年を迎える。鶴正雄氏は今回の発表について「100周年に向けて、北極星を何にするのかを考えていく中で生まれた」と語る。コロナ禍で落ち込んだ自動車販売台数が回復してきたことも手伝ってか、同社の売上は2022年度比で3%の増収、営業利益では27%の増益を見込むなど、堅調だ。

 会見終了後の鶴正雄氏に、今後の企業運営について(特に環境への配慮について)コメントを求めたところ、「私たちが作る製品のうち主力のシール製品は、環境汚染物質の漏出を防ぐという特性を持っているため、製品自体が環境保護に貢献できるという性質のもの。また、東海の工場では、太陽光発電と購入したグリーン電力の使用によって、100%の再生エネルギー化が進んでいる。東海でパイロット的に実施し、順次、ほかの工場にも広げていきたい」と話してくれた。

会見に登壇した鶴正雄氏

 また最近の同社は、オープンイノベーションプロジェクト「NOK Innovation Day」や、渋谷の共創拠点SHIBUYA QWSでの取り組みを通じて、環境やバイオ分野のスタートアップ企業との協業も進めている最中だという。今後の動向にも注目していきたい。

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