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人気スマートウォッチ&バンド深掘りレビュー 第10回

eSIMで通話可能「HUAWEI WATCH 4」使って感じた独特のクセ

2024年03月30日 12時00分更新

文● 村元正剛(ゴーズ) 編集●飯島恵里子/ASCII

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eSIMのインストールは若干手間がかかった。次回以降に詳しくレポートする

eSIMで通話をしたり、好きなアプリを追加したりもできるが……

 HUAWEI WATCH 4には、WATCH GT シリーズやWATCH FIT シリーズにはない、特筆すべき機能があります。eSIMをインストールして、音声通話ができるんです。

 eSIM対応のスマートウォッチといえば、Apple Watch、Google Pixel Watchなどがありますが、それらはスマホが近くになくても、スマホと同じ電話番号で通話ができる仕組みです。しかし、HUAWEI WATCH 4のeSIMは、スマホとは別の電話番号のeSIMを取得してインストールする仕組み。どうやら、国によってはスマホと共通の番号にできるようですが、日本では今のところダメなようです。

「HUAWEI Wallet」は、日本語ですぐにでも使えるような表示が出るのだが……

 プリインストールされているアプリの中に「HUAWEI Wallet」というアプリがあります。タップして説明を読むと、クレジットカードを登録して、タッチ決済が利用できそうな雰囲気なのですが、日本は非対応。

案内に従って「Huaweiヘルスケア」アプリで操作を進めると、この画面で行き止まる

 「AppGallery」というアプリもあります。これはファーウェイのアプリマーケットで、WATCH 4で使いたいアプリを検索して追加できます。が、普段、iPhoneで使っているようなアプリが見つかるわけではありません。例えば「LINE」「Facebook」などと入力して検索しても「見つかりません」と表示されてしまいます。

「AppGallery」は便利なアプリが見つかる可能性もあり、ないよりはあったほうがいい機能と言える

クセの原因は「Harmony OS」にアリ

 HUAWEI WATCH 4のOSは、ファーウェイ独自の「Harmony OS」です。先述の「Wallet」や「AppGallery」は、Harmony OSに紐づけられる機能で、おそらくHarmony OSを搭載したスマホを使っていれば、ものすごく便利に活用できるのだと思います。

 完成度の高い端末なのに。どう使えばいいかがわからないアプリがあったり、使おうとしたら不便だったりするのが、筆者がWATCH 4に感じた「クセ」のようです。ただし、「クセ」って決して悪いわけではなく、個性でもありますよね。次回、さらに使い込んだレポートをお届けします。

 

筆者紹介――村元正剛
 iモードが開始された1999年から携帯電話市場を追い、新機種のレビュー記事などを多くの雑誌やウェブに寄稿。最近はスマートウォッチやワイヤレスイヤホン、スマートスピーカーなど、スマホとつながるデバイスにも興味を深めている。編集プロダクション・ゴーズの代表で、スマホ関連の書籍/ムックの編集も手がけている。

 

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