ガイアックス、DAO組成・運用一元化「DAOX」オープンベータ版を提供開始
ガイアックスは3月28日、DAO組成・運用プラットフォーム「DAOX(ダオエックス)」のオープンベータ版を提供開始した。また、DAO支援サービスで最もニーズのあるコンサルティングパッケージにDAOXを追加した。
DAOとは、Decentralized Autonomous Organization(自律分散型組織)の略で、従来の組織体制とは異なり、中央管理者がおらずメンバーの投票などによって意思決定がなされ、自律して動く組織のこと。
これまで、DAOを立ち上げるためには、複数のサービスを導入し組み合わせる必要があり、社内の担当者と参加者の双方にとって大きな障壁となっていたという。本サービスは、組成から運用までの実務をワンストップで実現する。
本サービスは、DAOX内でNFTやネットワークを自由に設定できるため、画像データ登録後にすぐNFTを販売できる。また、NFT購入時にDAOXが自動でSNSアカウントを通して個人ウォレットを生成し、ウォレットにNFTを送付する。NFT購入者は、複雑な登録や紐付けをせず、すぐにDAOメンバーとして活動できる。
また、各自の作業達成状況を確認するタスク機能にて、報酬となるリワードトークンの送受信が可能。インセンティブの可視化により、コミュニティーの活性化が期待できるという。
ダッシュボードはNFT売上、投稿数、その他アクション数を網羅的に一元管理し、すべてのDAOメンバーに対する現状把握が簡単にできるという。各メンバーの自発的な活動モチベーションを高められるとする。また、独自開発のエキサイトメント数値により、コミュニティーの活性度を一目で把握できる。
その他、チャット・掲示板ページから新規投票案をシームレスに作成できる機能や、投票結果をIPFSに保存することで透明性を担保する機能を有する。また、NFTホルダー限定のチャット・掲示板スレッドを作成可能。
今後は、掲示板履歴要約機能やホワイトペーパー作成機能、AIコミュニティーマネージャー機能、組織内ルールのスマートコントラクト実装機能といった、DAOの組成と運用がより容易になる機能を中心に追加実装予定としている。
また、今回のオープンベータ版期間中、利用者へのヒアリングを実施し、意見・要望の回収と反映を予定している。導入企業数については、2024年内の利用社数50社を目指す。