「頑丈だ」とか「作りが違う」っていうけど、どういうこと?
いくつか便利な工夫があるとはいえ、あったらいいなという程度。これを理由にスーパーボックスを選ぶかといえば……ちょっと微妙なラインでしょう。
一番重視したいポイントとなるのは、やはり工具箱としての実用性の高さです。つまり、ヘビーに使える頑丈さがあるかどうかです。この頑丈さについてはかなりのコダワリがあるようで、部位によって樹脂の種類が使い分けられています。
本体やフタ、中皿などは自動車のバンパーと同じポリプロピレン製。ぶつけても割れにくい耐久力、温度差や化学薬品に強い対候性の高さが特徴です。また、ある程度の弾性があるので、ぶつけてもショックをやわらげ、凹んだり傷付けたりしづらいというのもメリットでしょう。
このポリプロピレンを厚めに使用し、さらに多数のリブを入れることで、重量を増やさず、頑丈になるよう設計されています。ちなみに、このリブのほとんどが見えない場所に作られているので、外観からはわかりません。
本体とフタとのヒンジ部分は幅が広めで、金属棒の軸で組み合わされているという手堅い作り。かなり頑丈に作られているので、重たい工具を入れても歪みにくく、フタの開け閉めがしづらくなる、といったこともありません。
ちなみに、ホームセンターオリジナルの安めの工具箱はどうかというと……横棒まで樹脂製のはめ込み式で、耐久性とガタが気になる作りになっていました。
スーパーボックスのハンドルは、衝撃や曲げ、引っ張りなどに強いABS樹脂。持ち運ぶ際は工具箱の重量がここに集中するだけに、曲がりに強い樹脂が選ばれています。指がかかる部分は丸みがあり、角が指に食い込んで痛い、といったことはありません。
バックルの素材は、ポリカーボネート。強靭で割れにくく、衝撃に強いうえに対候性もあるという素材です。傷付きやすさや薬品への耐性が弱めというのはありますが、落とした衝撃で割れ飛んで中身をぶちまけてしまう、というのを防ぐには最適な素材です。
バックルは単体販売があり、もし割れてしまっても自分で交換できるようになっています。
本体全体に言えることですが、バリや角の尖りがほとんどなく、指で触れても痛くないというのもいい部分でしょう。もちろん多少はありますけど、廉価な製品と比べれば明らかに違います。
用途に合ったサイズを選んで複数使いこなしたい
「樹脂でできた箱なんだし、そんな変わらないでしょ?」という意見もあると思いますが、まずは騙されたと思ってホームセンターへ行き、実物を見比べてみてください。なるほど違いはここか、というのが実感できると思います。
なお、頑丈で重たい工具も入れられるので、大きなサイズを選んでしまいがちですが、よほどの力持ちでなければ持ち運びが大変になります。用途に合わせ、ほどほどのサイズを複数用意して、使い分けるというのがオススメです。
ちなみに、リングスターの製品はほかにも気に入ってるものがあります。それは次回、紹介しますね。
●お気に入りポイント●
・頑丈で細部まで作りがいい
・豊富なサイズ展開
・実はカラバリもある

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