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懐かしのあの子たちと再び会える!『同級生リメイクCSver』をプレイレビュー【前編】

2024年04月18日 18時00分更新

文● 梶井工太郎 編集●ミヤザキ/ASCII

懐かしのあの子たちと再び会える!『同級生リメイクCSver』をプレイレビュー【前編】

 2024年4月18日にDG REMAKEよりリリースされるPlayStation 4(PS4)/Nintendo Switch(Switch)用ソフト『同級生リメイクCSver』。本作は2021年2月26日にFANZA GAMESのPC総合ブランド「DiGination」からリリースされた『同級生リメイク』を、全年齢向けに表現をマイルドにしたコンシューマーバージョンである。

 『同級生』は、PC向けの美少女ゲームで人気を誇った「エルフ」から、1992年12月17日に発売されたDOS/V、X68000、TOWNS対応のR18の恋愛アドベンチャーゲーム。人気イラストレーターである竹井正樹先生の美麗なキャラクターデザインと、14人もの攻略対象ヒロイン、ヒロインごとにさまざまな形の恋愛模様を描くシナリオと、奥深いゲーム内容が人気を博したのである。

懐かしのあの子たちと再び会える!『同級生リメイクCSver』をプレイレビュー【前編】

後発の恋愛ゲームに大きな影響を与えたオリジナル版の『同級生』は、PC向けアダルトゲーム史上初の10万本を超えるヒット作であった

 その『同級生』を現代向けにリメイクし、2021年にPCでリリースされたのが『同級生リメイク』。1999年に発売されたWindows版『同級生』をベースとして、一部文言を現代に即した形に調整しつつも、要のシナリオはほぼそのまま収録。

 イラストは、すめらぎ琥珀先生が担当しており、立ち絵をはじめイベントCGもオリジナル版の魅力をそのままに、現代風にリメイクされている。

 今回リリースされる『同級生リメイクCSver』は、このリメイク版をベースにコンシューマー機のレギュレーションに沿って全年齢向けへ調整されたもの。ゲームシステム自体は、リメイク版と同じである。この度、本作のSwitch版をリリース前に触れる機会を得たので、実際にプレイしつつ前後編2回に分けて深掘りレビューしていきたい。

 前編となる本記事では、『同級生リメイクCSver』で初めて「同級生」に触れるプレイヤーはもちろんのこと、オリジナル版はプレイしつつもリメイク版をプレイしていない方にも向けて、あらためてリメイク版とオリジナル版との変更点、リメイク版ならではのゲームシステムなどを紹介していこう。なお、オリジナル版の画像は、Windows版のもの。

 ちなみに、本作のあらすじは以下のとおり。

 学園生活最後の夏休みを有意義に過ごす為、前半はアルバイトに明け暮れた主人公。

 その甲斐あって資金は十分。いよいよ女の子ナンパしようと行動を開始する。

 さまざまな人物と出会い、意外な一面を知って惹かれあい、そして結ばれる……。

懐かしのあの子たちと再び会える!『同級生リメイクCSver』をプレイレビュー【前編】

主人公の名前はデフォルトで「たくろう」(名前変更可)。いろんな意味で青春まっさかり(?)な男子高校生だ

オリジナル版をリスペクトしつつ
現代風にリメイクされたイラスト!

 本作のヒロインたちは、リメイク版のリリースに当たり、すめらぎ琥珀先生によって現代風に描き下ろされている。

 また、キャラクターの立ち絵だけでなくイベントCGもすべて原作の雰囲気はそのままに書き下ろされており、古参のプレイヤーならばオリジナル版との違いを見比べてみるのも楽しみの一つかもしれない。

 では早速、キャラクターの立ち絵から見比べてみよう。

懐かしのあの子たちと再び会える!『同級生リメイクCSver』をプレイレビュー【前編】

こちらはオリジナル版。竹井正樹先生が描いたヒロイン「桜木舞」

懐かしのあの子たちと再び会える!『同級生リメイクCSver』をプレイレビュー【前編】

すめらぎ琥珀先生デザインのリメイク版「桜木舞」がこちら

 いかがだろうか。オリジナル版の雰囲気を残しつつも、見事に現代風のアレンジがされていると言っていいのではないだろうか。続いて、イベントCGは以下の通り。

懐かしのあの子たちと再び会える!『同級生リメイクCSver』をプレイレビュー【前編】

水泳部所属のメインヒロイン「桜木舞」の水着姿が見れるイベント。こちらはオリジナル版の画像だが、今見てもヒロインが可愛らしく描かれており、とても美麗で素晴らしい

懐かしのあの子たちと再び会える!『同級生リメイクCSver』をプレイレビュー【前編】

こちらが同イベントのリメイク版CG。すべてのイベントCGが、オリジナル版をもとにして現代風にリメイクされている

 ご覧のように、キャラクターデザイン、イベントCGともに、オリジナル版へのリスペクトを感じさせながら、新しく本作を知る令和のゲーマーにも向けた見事なリメイクである。

機能を現代向けにバージョンアップ! さらに便利に遊びやすく

 本作はビジュアルノベルのようにひたすら物語を読んでいくタイプの恋愛アドベンチャーではない。マップ上を移動してヒロインたちと会い、会話やイベントを楽しみながらゲームを進めていく。

 イベントによっては会話中に選択肢が表示され、選択次第で好感度が増減しキャラクターごとのシナリオが進行していくというゲームシステムになっている。

 基本的に各キャラクターのイベントは特定の時間に特定の場所へ行くことで進行するので、全ヒロインを攻略しすべてのイベントを見るためには、オリジナル版ではかなりの試行錯誤が必要であった。しかし、リメイク版で追加された「イージーモード」なら、誰でも気軽に楽しめる。

 何時にどこに行くと会えるといった情報がひと目でわかるヒロインたちのフラグ管理や、各ヒロインの居場所を確認して直接移動できる簡易マップ機能など、とにかく楽々とゲームを攻略できるようになっている。特にSwitch版では、簡易マップから画面を直接タッチして移動できるので、とても便利だった。

 もちろん全ヒロインの攻略や全イベントCGを集めるとなれば、セーブ&ロードなどを利用しての周回プレイが必須だが、お目当てのヒロインを攻略するだけなら特に苦労することはないだろう。

 ストレスフリーにサクサクと美少女ヒロインたちとの恋愛を楽しめるのは、昔ながらのゲーマーにとっては少し物足りなく感じられるかもしれないが、キャラクターデザインやイベントCG同様に現代のゲームプレイ環境にあわせて追加された画期的なシステムだと筆者は感じた。もちろん、昔ながらの「クラシックモード」も選択できるので、好みにあわせてどちらかを選ぼう。

懐かしのあの子たちと再び会える!『同級生リメイクCSver』をプレイレビュー【前編】

フラグ管理機能で攻略も楽々。次のフラグまで時間をスキップできるぞ!

懐かしのあの子たちと再び会える!『同級生リメイクCSver』をプレイレビュー【前編】

簡易MAPで、どこに誰がいるのか一目でわかるように!

懐かしのあの子たちと再び会える!『同級生リメイクCSver』をプレイレビュー【前編】

『同級生』を遊んだことがあるプレイヤーにはお馴染みの「占いばばあの家」や「4次元の家」などにも、Switch版なら簡易マップから直接タッチで移動できるのでかなり便利

懐かしのあの子たちと再び会える!『同級生リメイクCSver』をプレイレビュー【前編】

イージーモードとクラシックモードの切り替えは、ゲーム内のオプションでいつでもできる

懐かしのあの子たちと再び会える!『同級生リメイクCSver』をプレイレビュー【前編】

もちろん、回収したイベントシーンやムービーを楽しめる鑑賞モードも完備。お気に入りのシーンを再体験できる

 なお、本作『同級生リメイクCSver』は、豪華特典がついた「豪華版」も発売。その同梱物は、ビジュアルファンブック、主題歌を収録した楽曲CD、メインヒロイン「桜木舞」のアクリルスタンドとなっている。この機会でしか入手できないレアアイテムを手に入れるチャンスなので、「同級生」ファンなら逃す手はない!

懐かしのあの子たちと再び会える!『同級生リメイクCSver』をプレイレビュー【前編】

 後編となる次回は、本作に登場する全14人のヒロインたちを画像とともに紹介する予定。せっかくなので、全ヒロインがリメイク版でどのようにリメイクされたのか、オリジナル版と見比べられるようにしてみたいと考えている。こちらもお楽しみに!

【ゲーム情報】

タイトル:同級生リメイクCSver
ジャンル:恋愛シミュレーション
販売:DG REMAKE
プラットフォーム:PlayStation 4/Nintendo Switch
発売日:発売中(2024年4月18日)
価格:
 通常版:5940円(パッケージ版/ダウンロード版)
 豪華版:9240円(パッケージ版)
CERO:D(17才以上対象)

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