レンズが瞬時に変形して目のピント調節を助けるデバイス「ViXion01」を試した
JAPAN INNOVATION DAY 2024が開催
角川アスキー総合研究所は3日1日、「JAPAN INNOVATION DAY 2024」を開催した。ASCIIが実施するオールジャンルでの先端テクノロジーや製品、ビジネスソリューション、ディープテックに関する展示交流・ビジネスイベントだ。
開催6回目となる今回は、会場をこれまでよりも規模の大きいベルサール汐留に移し、13のセッションを実施。また先端デバイスやサービスを間近に体験できるブース展示は、開催史上初めて100を超えた。
ViXionは、オートフォーカスアイウェア「ViXion01」を展示。テレビなどでも紹介されているので、知っている読者も多いかもしれない。眼の酷使や加齢にともなって、ピント調節がうまくいかなくなった⾒え⽅をサポートするアイウェアだ。
構造的には、デバイス前部のセンサーが「装着者が見ているもの」までの距離を計測し、その距離に応じて、デバイス内側のレンズの視度が瞬間的に変化し、対象物にピントを合わせてくれるという仕組み。いわば、眼球内の水晶体が持っている役割を、デバイスで実行してくれているようなものである。
使用時は眼球の左右の距離に応じて、左右レンズの幅を調節した後、左右それぞれの視度をダイヤルで調節する。あとはかけているだけでよく、見るものに応じてピントが勝手に切り替わる。
試用してみた感想としては「ふだん無意識にしている目のピント調節が、デバイス側で勝手にされている」といった感覚。ピント調整は素早い。筆者は視力が悪くないのでそう感じたが、ブースで試用している来場者からは「こんなに物がよく見えるのははじめて」と、驚きの声も上がっていた。
価格は9万9000円で、現在予約購入を受け付けている。読書や細かな制作作業、パソコン作業など、ピント調節で目が疲れやすい作業での利用を想定しているという。