楽天はネットワークの仮想化を先導
「海外の通信事業者にネットワーク機器を売る国内通信事業者」といえば、楽天グループの楽天シンフォニーがすでに成功を収めている。
昨年12月、楽天シンフォニーが構築したネットワーク機器やソフトウェアをドイツのキャリアである1&1が導入し、商用サービスを開始している。
そもそも、楽天モバイルは日本国内で第4のキャリアとして携帯電話向けサービスを開始しようとした際、既存のネットワーク機器ベンダーから調達するつもりだった。しかし、あまりに高額で、さらに納入時期も遅かったため、三木谷浩史会長が激怒。自分たちで汎用サーバーを使ったネットワークを構築する決断をしたのだった。
インド拠点を中心に、自分たちで携帯電話向けネットワークを完全仮想化というかたちで実現。国内で楽天モバイルとしてネットワークを構築するとともに、そのノウハウや運用、保守などを世界の携帯電話事業者に売っていく事業を展開している。
実際、ドイツの1&1も、自分たちでやっているのは基地局の用地確保とネットでの販売ぐらいなもので、ネットワークの開発や運用、課金システム、サービスの構築などは楽天シンフォニーが担当しているという。
国内の楽天モバイルは赤字続きだが、楽天シンフォニーは4000億円を超える収入が見込まれており、今後、楽天モバイルの赤字を埋める存在として期待されている。
三木谷会長は「世界を代表する通信事業者も楽天シンフォニーに関心を寄せている」と胸を張る。

この連載の記事
-
第266回
トピックス
スマホ値上げの足音 実質1.6万円のNothing Phoneが“最後の良心”に? -
第265回
トピックス
アップル巧妙な新手数料 スマホ法“肩透かし”で終わる可能性 -
第264回
トピックス
KDDI×ローソンが挑む“ニュータウン再生” 住民は不安も、採算に自信 -
第263回
トピックス
「アクセシビリティは“人権”」アップルが40年間続ける取り組みとは -
第262回
トピックス
ソフトバンクとKDDIが“空の救助網” 雪山遭難、ドローンで発見 -
第261回
トピックス
スマホ5G“ミリ波”肩透かし 6Gは“センチメートル波”が鍵に -
第260回
トピックス
ドコモ苦戦 携帯3社、“値上げ”で明暗 -
第259回
トピックス
KDDI、通信品質で再び首位に ドコモとソフトバンクが不満「あの評価基準はおかしい」 -
第258回
トピックス
アドビ、AIで若年層開拓 “映える”画像を作りやすく -
第257回
トピックス
ドコモ経由の“NISAデビュー”増える マネックスか、SBIか、悩ましい選択に -
第256回
トピックス
KDDIドローン事業、9年目で軌道に乗る兆し 無人AIポート運用に成功 - この連載の一覧へ











