オーディオテクニカによる「サウンドバーガー」のオリジナルモデルが発売されたのは、今から42年前の1982年だ。この年の秋(10月1日)には世界で初めて民生用のCDプレーヤーである「CDP-101」がソニーから発売された年でもある。同日、デノンのCDプレーヤーも発売された。ソニーは薄型でCD平置きモデル、デノンはCD縦置きで前面からその回転が透けて見えるモデルだった。
そのころから衝動買いが唯一得意だった筆者は、発売日にソニーのCDP-101を入手して同日同時発売されたビリー・ジョエルの「ニューヨーク52番街」を予約してやっと手に入れた。その後かなり苦労して「カラヤンの第9」も入手した記憶がある。まだまだ珍しかったCDの新譜を買うには、予約が必要な時代だった。
当時はまだアナログレコードが全盛期であり、筆者もウサギ小屋サイズの自宅で、食べるモノを削って身分不相応な超大型スピーカーのJBL 4343Bやオンキヨーのプリとメインのセパレート型アンプ、ラックスのレコード盤を吸着させるツインアームのバキュームプレーヤーとともに、数百枚のアナログレコードを毎日楽しんでいた。
サウンドバーガーの広告をSNSで見つけ
10%オフに釣られて衝動買い!
1982年に発売された「サウンドバーガー」(AT-727)も確実に衝動買いしていたはずだが、何色のモデルを買ったのかすら記憶にない。アナログオーディオからは完全に遠のいていた最近になって、そんなサウンドバーガーの通常販売モデル(AT-SB727)の広告をSNSで見つけ、10%オフに釣られてAmazon.co.jpで衝動買いした。
今回手に入れたサウンドバーガーのカラーはホワイト。いま以上にミーハーだった1982年の時は、きっと赤などのできる限り目立つカラーを買ってたに違いない。しかし、最近になって長く使う予定のモノには無彩色系を選ぶのが得策だというずるい大人の知恵がやっと付きだした。
衝動買いしたオリジナルモデルの色も満足に覚えていないのだから、今回も操作方法や仕様なんて生れてはじめて買って触ったような感覚だ。サウンドバーガーは簡単にいうならレコード盤を回転させるための最低限必要な直径のターンテーブルとカートリッジを取り付け、最低限の長さのトーンアームを収納した外形幅100×奥行き290×高さ70mm、重さ約900gの持ち運び可能な充電池内蔵のアナログプレーヤーだ。
本体以外にパッケージにはAT-SB727の内蔵バッテリーを充電するためのUSB Type-A to Type-CケーブルとLINE OUT端子から外部アンプやスピーカーに接続するためのケーブルが付属する。

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